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【動画&コラム】バスケ日本代表はイランに完敗。グループ首位通過ならず、課題も収穫も多い一戦に | FIBAアジアカップ2022

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【動画&コラム】バスケ日本代表はイランに完敗。グループ首位通過ならず、課題も収穫も多い一戦に | FIBAアジアカップ2022(C)Getty Images
【バスケットボール日本代表 動画&コラム】17日に行われたFIBAアジアカップ2022のグループリーグ第3戦、日本はイランに76-88と完敗を喫した。
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渡邊雄太が抑えられる状況で、他の選手も積極性を欠く

アジアカップのグループリーグ最終戦、日本代表はイランと対戦。FIBAランキングは日本の38位に対して23位の格上に、76-88の完敗を喫した。

試合序盤、富樫勇樹がファウルを受けながら3ポイントシュートを決める4点プレー、須田侑太郎に渡邊雄太の3ポイントシュートとアウトサイドの攻めが決まりリードするも、これがリングに嫌われるようになると、内と外でバランス良く攻めるイランに逆転された。

第1クォーターは劣勢でも24-27と踏ん張ったが、第2クォーターに10-21、第3クォーターに12-20と得点が伸びずに突き放されてしまう。アウトサイドで素早くボールを回し、ハンドオフを交えながらボールと人が連動して揺さぶりをかけるのだが、スイッチを多用するイランのローテーションを振り切ることができない。

外一辺倒のボールムーブで崩せなければ、ドライブやカットでゴール下へと切り込みたいが、強気でアタックを仕掛けるのは渡邊のみ。イランもこれは想定済みで簡単なシュートは打たせてくれない。渡邊は8本中5本の2点シュートを決めたが、仕掛ける際にイランのディフェンスに引っかかるシーンも多く、ターンオーバー4を記録。また3ポイントシュートは7本中成功わずか1とタッチに苦しんだ。

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渡邊のアタックが決まらない中で、他の選手もペイントアタックの積極性を欠いてしまう。3ポイントラインから1歩か2歩踏み込むことはできても、ペイントエリアまで切り込むことなくパスをさばくのではイランの守備は崩せない。河村勇輝はここで強気に仕掛けたのだが、サイズがないために長身選手が待ち構えるゴール下でシュートに行けず。フリースローでの得点とアシストは決めたが、試合展開を変えるには至らなかった。

テーブス海、強豪相手に個性を見せ付けてアピール

西田優大のファウルトラブルで早々に出番が回ってきた富永啓生も3ポイントシュート6本中1本成功の7得点と不発。ディフェンスに難のある選手がいると的確に狙ってくるイランの攻めが当たっていたこともあり、2桁の点差をひっくり返す爆発力のある富永であっても長く起用できなかった。これは富樫も同様で、試合序盤にシュートタッチの良さを見せたが、その後はインパクトを残せずに終わっている。

その意味で、第2クォーター終盤と第4クォーターに良いパフォーマンスを見せたのがテーブス海だった。富樫と河村よりサイズがあるテーブスはフィジカルでのぶつかり合いでも引けを取らず、イランのミスマッチ狙いの対象にならない。攻めに転じればストライドの大きなドライブでペイントエリアまで攻め込み、持ち味である視野の広さを生かしたパスでチャンスを演出。13分のプレータイムで8得点8アシスト、スタッツだけでなく彼が攻守を仕切る時間帯はイランの良さを封じ込め、チーム最高の得失点差+15を記録した。

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試合後のテーブスは「自分が入ることでディフェンスのミスマッチを消すことができた。オフェンスではペイントアタックが足りていないと感じていたので、積極的に狙っていった」と語っている。

イランの守備をこじ開けにいく強引なアタック、そこからパスをさばいてのアシストと、相手の圧力を一身に集める中で好プレーを連発しながらターンオーバーはゼロ。テーブスは先のカザフスタン戦、シリア戦ではあまり見せ場がなかったが、対戦相手のレベルが上がって他のポイントガードが苦戦する中でアピールに成功した。

今回のメンバーに招集されていない顔ぶれを含め、日本のポイントガードはサイズのない選手が多い。テーブスがここで他のポイントガードとは異なる個性を発揮し、イランを苦しめるパフォーマンスを見せられたことは、厳しい敗戦の中での収穫となった。

次戦は準々決勝進出決定戦、フィリピンと対戦

もう一つの収穫は井上宗一郎だ。Bリーグでプレーする日本人ビッグマンは外国籍選手とのチーム内競争を強いられ、台頭しづらい状況にある。23歳の彼もその状況にあるが、この試合では4本の3ポイントシュートをすべて決めて12得点を記録。それ以上にイランのビッグマンとゴール下で一歩も引かずに渡り合った印象が強い。同世代の富永や河村と比べると国際試合に慣れておらず、バタバタした感もあるものの、層の薄い日本人ビッグマンにおいて注目の存在になりそうだ。

「第4クォーターはベンチでプレータイムのなかった選手たちがトランジションを作り出して流れを変えて、少しは日本のバスケが見せられた。それを次の試合で生かせればと思います」と井上は言う。

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それでも、NBAプレーヤーである渡邊雄太を擁してもイランに歯が立たなかったショックは大きい。選手個々のパフォーマンス以上に、チームとしての完成度の差も目立った。イランの攻めはベフナム・ヤクチャリとモハメド・ジャムシディ、大ベテランのハメド・ハダディに偏っており、総得点88のうち62得点がこの3人によるもの。これに対して日本のディフェンスは勝敗が決するまでアジャストできず、相手の強みを最大限に発揮されてしまった。イランが渡邊を抑えたように、相手の強みを消す『したたかさ』をどう出していくかが求められる。

日本は2勝1敗でグループ2位に。ベスト8に直接進ことができず、19日に準々決勝進出決定戦をフィリピンと戦うことになった。ここで勝っても準々決勝の相手はアジア最強のオーストラリアで、グループ1位通過を逃したことで上位進出は相当厳しくなったと言わざるを得ない。

ただ、若いチームにとっては最良のチャレンジの場となる。グループリーグの3試合を振り返っても、楽に勝てる2試合よりイラン戦の方が得るものは何倍も大きい。フィリピンはキーファーとサーディのラベナ兄弟を始め、Bリーグでプレーする選手を擁しており、来年のワールドカップを共催する好敵手。イラン戦の課題と収穫を良い形でこのフィリピン戦に繋ぎ、勝ってオーストラリアに挑戦したい。

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