フットサル日本代表は4日、AFCフットサルアジアカップクウェート2022の準々決勝でインドネシア代表と対戦し、3-2で勝利した。この試合でインドネシア代表が見せたあるプレーに注目が集まっている。
35分、日本が自陣でボールを奪ってカウンターを開始すると、中央をドリブルで持ち上がった清水和也が右方向へパスを送り、金澤空がフィニッシュに持ち込む。しかし、金澤のシュートがゴレイロに右足で防がれると、逆にインドネシアの鋭いカウンターを浴びてしまう。ゴール前では数的不利の局面となっており、日本にとっては大ピンチの状況だった。
だが、ここでドリブルを仕掛けたインドネシアのシャキウ・サウドがプレーを中断し、ボールを外へと蹴り出した。日本がカウンターを発動した場面で石田健太郎が足を痛めて倒れており、その様子を確認したうえで自らプレーを切った格好だ。
この時点でインドネシアは1-2と逆転を許し、何としても同点弾が欲しい状況だった。それにもかかわらず、インドネシアは対戦対手の負傷を確認してプレーを中断させるという選択肢を取った。このフェアプレー精神に対しては「感動しました」「真剣勝負でこれができる凄さ」など、SNSを中心に称賛の声が多数集まっている。また、フェアプレーに心を打たれたのはファンだけではなかったようで、松本山雅FCに所属する田中パウロ淳一も4日に自身のTwitterを更新して「こんな熱い戦いでなかなかできないフェアプレー!!! 昔、中田選手がこういうプレーして憧れたのをはっきり覚えてる。 熱いプレーで怪我する事は仕方ないけど、その後の振る舞いはとても子供達に影響を与えるだろうな」とコメントしている。
試合は、3-2で日本が勝利。インドネシアは敗れはしたものの、模範的で素晴らしいイメージを残した。なお、日本は準決勝で、タイvsタジキスタンの勝者と対戦。試合は10月6日23時に行われる。
試合ハイライト
関連記事
● AFCフットサルアジアカップ クウェート2022 | 日程結果・順位表など
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。