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【動画】日本を救った2秒間の超絶判断! フットサル日本代表、準決勝・準々決勝のゴールを選手が自ら解説|AFCフットサルアジアカップ

河合 拓
【動画】日本を救った2秒間の超絶判断! フットサル日本代表、準決勝・準々決勝のゴールを選手が自ら解説|AFCフットサルアジアカップ(C)AFC
【フットサル日本代表】AFCフットサルアジアカップクウェート2022で、日本代表が大会連続の決勝進出を決めた。準々決勝、準決勝の戦いぶりを振り返り、2つの印象的なゴールを選手たちに自ら解説してもらった。
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クウェートで開催されているAFCフットサルアジアカップで8年ぶり4度目のアジア制覇を目指すフットサル日本代表は、10月6日に行われた準決勝のフットサルウズベキスタン代表戦に勝利し、2大会連続の決勝進出を決めた。

グループステージ初戦でサウジアラビア代表に1-2で敗れながら、薄氷を踏むような接戦を制し続けて決勝まで勝ち進み、いよいよアジアの頂点まであと1勝のところまでこぎつけた。

木暮賢一郎監督率いるフットサル日本代表が、準々決勝と準決勝で挙げたゴール数は計4ゴール。ここでは各試合からベストゴールを選出し、得点を決めた選手本人に振り返ってもらいながら、ゴールの裏側にあった判断を自ら解説してもらった。

冷静は判断が生んだ同点ゴール:準々決勝インドネシア戦

FP #7 金澤空(後半11分)

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急速に力をつけてきているインドネシアに大いに苦しめられた。これまでの試合では圧倒的に攻めながらも、得点を挙げられずに自分たちで難しい試合にしてしまっていた。しかし、この試合ではインドネシアの攻撃を受ける場面も多くあり、自陣前で不用意な横パスを奪われて先制を許す展開を強いられた。

反撃に出た日本だったが、なかなか得点が奪えない。焦れる状況が続く中で投入されたのが、“スーパーサブ”FP原田快だった。グループステージ最終戦のベトナム戦(2-0)に続き、この試合の第1ピリオドでも出場機会のなかった原田だが、第2ピリオド10分に投入されると積極的に相手に仕掛けていく。原田が見せた2度目の仕掛けが相手選手に突かれると、その先にいたのが金澤空だった。

「シュートは適当に打ったというか、枠に飛んでくれというイメージで打った」という金澤がゴールから10メートル以上の距離がある位置から蹴ったボールは、DFの股下を抜けて相手GKの届かないゴール左下隅へ決まった。

「狙いとしては、(原田)快と僕があの時間に同時投入されていたので、『サイドで仕掛けてほしい』という明確なメッセージがグレさん(木暮監督)からありました。快が中に仕掛けたタイミングで、逆サイドのアラが引き付けられることを感じていました」

原田がピッチに入ってから30秒しか時間は経っていない。原田が仕掛けたのは、このゴールにつながった場面を含めて2回なのだが、金澤は1回目の仕掛けで相手守備陣の対応を頭に入れ、どうすればゴールを奪えるかを冷静に考えていた。

「1回目に仕掛けた時、アイツ(原田)が運んで、逆サイドの僕にパスを出してくれて、僕がボールを受けてトゥーキックでシュートを打ってこぼれた場面がありました。そのイメージで逆のアラが引き付けられてダイレクトでシュートを打てば相手は間に合わないと思って、ボールが来たらダイレクトで打とうと決めていました。なので、シュートまでの形はイメージどおりでした」

この試合、リーチの長い選手が多いインドネシア守備陣に対して、持ち味のスピードに乗ったドリブルを見せられていなかった金澤だったが、この日は冷静な判断によって同点ゴールをマーク。この1点で勢いに乗った日本代表は直後に水谷颯真が勝ち越し弾を決め、逆転で準決勝進出を決めた。金澤の洞察力と思い切りの良さが、木暮ジャパンに流れを引き寄せる大きな一撃を生み出した。

日本を救った2秒間の超絶判断:準決勝ウズベキスタン戦

FP #5 オリベイラ・アルトゥール(後半3分)

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インドネシアに逆転勝利した日本は10月6日、ウズベキスタンとの準決勝に臨んだ。木暮監督が「今大会のベストパフォーマンス」という試合運びを見せたが、序盤から試合を優勢に進めながら第1ピリオドの20分間だけでバーやポストを4度も叩き、またもファーストゴールを奪えない時間が続く。そうした中、17分にはサイドをFPニショノフに突破され、折り返しをFPイルコムジョンに押し込まれて痛恨の先制ゴールを許してしまう。

今大会、多くのシュート数を放っている日本だが、なかなかゴールを決められないケースが目立つ。膠着した状況を打破したのは、今大会前のフットサルブラジル代表との国際親善試合2試合でも2ゴールを挙げていたキャプテンのFPオリベイラ・アルトゥールだった。

アルトゥールはFP吉川智貴がキックインしたボールに対して、シュートを打つようなモーションで近づいていき、足裏でボールをトラップ。そのまま押し出してマークを外すと、低い弾道のシュートを対角の左サイドに蹴りこんだ。

試合後、このゴールについて木暮監督は「ハーフタイムにコーチングスタッフから『狙えるぞ』と話していたものを体現してくれた」と話した。アルトゥールも「試合前にも話があって、ブロックへの入り方を確認して、僕をどうフリーにするかを考えていた。名古屋オーシャンズで一緒にプレーしている選手たちだったので、日本代表の試合でも、練習でも、いつでも、名古屋でもできるプレーです。代表チームのセットプレーではありますが、もちろん名古屋のセットが入れば、名古屋でやっているセットプレーをやることもあります。自分たちがいつもコミュニケーションを取っているから、それを試合で出せてよかった」と説明。同じクラブで互いを深く理解している選手たちを同時起用するメリットを生かしたゴールだと話した。

シュートを打つ前に足の裏でボールをなめたが、「ボールをコントロールしたら、フリーになれると思ったので、あとはマサ(平田ネトアントニオマサノリ)とDFがGKのブラインドになるように狙っていました。この時、シュートコースが2つあると思っていました。実際に打ったファーサイドへのコースと、もう一つはニアの上を狙うコースです。GKにボールが見えてないと思ったので、どちらに蹴っても入る可能性があると思いました」と、複数の選択肢を持てていたことを明かす。

最終的にファーポストを選んだ理由については、「ファーポストに(水谷)颯真がいたので、シュートがズレたとしてもファーで詰めて入る可能性がありました。また、ボールの高さも足元、もしくは膝くらいの高さだとGKが取りにくいと思ったので、そちらを狙いました」と、実際にGKウマノフの反応が遅れた一撃について解説した。

キックインをした吉川の足からボールが放たれて、ゴールネットに決まるまでの時間はおよそ2秒。その一瞬の間に、アルトゥールの頭の中ではこれだけの情報が処理され、最適なプレーが選択されていたのだ。キャプテンが自らの右足で値千金の同点弾を叩き込み、試合の流れを変えて決勝進出を引き寄せた。

決勝の相手は、過去15回の大会のうち12回の優勝を成し遂げているアジアの象徴的存在であるイラン。大会前から優勝候補の最右翼と目されていた強豪相手に、日本代表はどのように彼らの守るゴールをこじ開けていくのか。接戦をモノにしながら成長してきた木暮ジャパンが、雌雄を決するライバルとの大一番に挑む。

取材・文=河合 拓

1980年生まれ。フットサル情報サイト「Futsal X」発起人。大学在学中の2002年よりフットサルの取材を開始。フットサル専門誌、サッカー専門誌の編集者を経てフリーランスに。民間大会からワールドカップまで、幅広く取材を続ける。

[試合情報]
AFCフットサルアジアカップ2022 決勝
イラン代表 vs 日本代表
10月8日(土)26時キックオフ
DAZNにて独占配信

ベストゴール

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