アンソニー・ジョシュアにとってクブラト・プレフとの一戦は、負けられない大事な一戦だ。
この試合でタイトルを防衛すると、2021年には待ちに待ったWBC王者であるタイソン・フューリーとの統一王者をかけたビッグ・マッチが組まれる予定となっている。だが、ジョシュアはまず老練な39歳のブルガリア人、プレフを倒さねばならない。
新型コロナウィルスの大流行にもかかわらず、この試合はウェンブリーのSSEアリーナで1000人を目処とした有観客試合として開催される。
過去にプレフと練習試合を行ったことのあるジョシュア（23勝1敗、21KO）は、敵のすべてを知り尽くしているようだ。
「プレフの名前は、偉大なブルガリアの戦士にちなんだものだ。彼は戦士のスピリットを持っており、国民の希望を担っているんだ」と、ジョシュアは語る。
「俺たちはスパーリングで対戦したことがある。彼は典型的な東ヨーロッパタイプのボクサーだ。テクニックに優れており、タフで、素晴らしいジャブを持っていて、深く入り込み、クリチコ以外のどんな敵でも倒してきた。けれど、俺は万全の準備ができているし、勝利を手にできるはずだ」
ジョシュアは母国での一戦というアドバンテージを得て、IBFが指名した挑戦者のプレフより優位に立っている。なおジョシュアが最後に行った試合は、2019年12月にサウジアラビアで行われたアンディ・ルイス・ジュニアとの一戦。一度敗れた相手にリベンジを果たして、タイトル奪還を果たしている。
一方でブルガリアの闘士プレフ（28勝1敗、14KO）にとっても初のベルト獲得に向けて負けられない。
「ブルガリアのような小さな国にとって、ヘビー級の世界タイトル獲得に挑戦するのは大きな偉業だ。これは僕の亡くなった父のため、そして、世界中に暮らすすべてのブルガリア人のための戦いだ！僕はヘビー級の世界タイトルをつかみ取るためにロンドンへ乗り込んでいこうと思っている」
そしてプロモーターのエディー・ハーンは「我々のボクシングイベントに再びファンの姿を迎えられるのは、言葉にできないくらいうれしいことだ」
と有観客試合に向けて喜びを見せた。
「この10カ月間にチームは信じられないほどの仕事をしてきた。我々はファンたちが生み出すエネルギーやムードを糧にしている。ここ数年間イギリス内外であらゆる観客動員記録を塗り替えてきたジョシュアの試合は有観客試合を再開するのに非常にふさわしいものであり、これはボクシングにとってもほかのスポーツにとっても非常にポジティブな動向だ。皆さん、ようこそお帰りなさい！」
アンソニー・ジョシュアの戦績
- 国籍：イングランド
- 出身地：ワトフォード
- 生年月日：1989年10月15日
- 身長：198cm
- リーチ：208cm
- 試合数：24
- レコード：23-1、21KO
クブラト・プレフの戦績
- 国籍：ブルガリア
- 出身地：ソフィア
- 生年月日：1981年5月4日
- 身長：194cm
- リーチ：202cm
- 試合数：29
- レコード：28-1、14KO
ジョシュア vs. プレフのフルカード
- アンソニー・ジョシュアvs.クブラト・プレフ
- ローレンス・オコーリーvs.クシシュトフ・グロワッキ
- ヒューイー・フューリーvs.マリウシュ・ヴァハ
- マーティン・バコールvs.セルゲイ・クズミン
- スレイマン・ディオプホvs.キーロン・コンウェイ
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
| 日時（日本時間） | カード | 詳細 |
|---|---|---|
| 12月13日（日） 03:00 | アンソニー・ジョシュア vs.クブラト・プレフ | WBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級タイトルマッチ |
| 12月19日（土） 08:00 | ゲンナディ・ゴロフキン vs.カミル・シェルメタ | IBF世界ミドル級タイトルマッチ |
| 12月20日（日） 10:00 | サウル・アルバレス vs.カラム・スミス | WBA世界スーパーミドル級王座統一選 |
| 1月3日（日） 09:00 | ライアン・ガルシア vs.ルーク・キャンベル | WBC世界ライト級次期挑戦者決定戦 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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