ライト級のライジングスター、ライアン・ガルシア(21勝0敗、18KO)は自身の保有するWBCライト級暫定王座をかけて、熟練サウスポーのコンテンダー、ハビエル"エル・アベホン"フォルトゥナ(36勝1敗1分、25KO)と12回戦を行うことが決定した。
「ライアンは徐々に懐疑派を黙らせつつある」と話したのはゴールデンボーイ社の会長とCEOを兼務するオスカー・デ・ラ・ホーヤ。
「自身の実力を証明し続けるには、よりタフなチャレンジと向き合い続けるほかない。ハビエル・フォルトゥナは経験豊富なサウスポーで、パンチをよけようと思えば非常に捉えどころのない動きをしてくる相手だ。ライアンにとっては危険なファイトだが、KOで試合を終わらせる前に新しい武器を見せてくれるものと期待しているよ」
ガルシアは22歳にしてライト級の有望株。すでにボクシング界で最も有名な若手アスリートだ。2016年にゴールデンボーイと契約して以来、"ルースレス"ロメロ・ドゥノ、フランシスコ・フォンセカ、カルロス"ザ・ソリューション"モラレス、ジェイソン"ラ・マラビーリャ"ベレスといった強豪を破り、徐々に世界タイトルへの道を切り開いてきた。
高名なトレーナーであり、ガルシアと同じくカリフォルニア生まれでもあるエディ・レイノーソから師事を受け始めてからはこれまで以上に上達が見られている。技術が向上し、最近6試合ではKO勝ちを連発。暫定王座決定戦となった"クール・ハンド"ルーク・キャンベルとの一戦でもKOで勝利を収めた。7月9日はフォルトゥナと向かい合うタフな挑戦を行い、再び自身のキャリアを前に進めることになる。
「フォルトゥナはこの戦いに前向きで、十分準備をしてくるだろう。だが、俺も同じだ」とライアン・ガルシア。「今のライト級シーンでは誰も俺を倒せない。俺が誰であるか、世界に見せてやろう」
一方のフォルトゥナは31歳のサウスポーファイターで、WBCライト級で世界ランク2位につけている。ドミニカ共和国出身の実力あるベテランだ。
2012年には当時無敗であったパトリック"ザ・パニッシャー"ハイランドを下しWBAフェザー級暫定王座を獲得している。さらに2015年には、一度は敗れたブライアン"エル・ティキート"バスケスを破りWBAスーパーフェザー級王座に輝いた。ロバート・イースター・ジュニアには僅差のスプリット・デシジョンで敗れたが、直近の試合では2020年11月、アントニオ・ロサーダ・トーレスを圧倒している。
「ライアン・ガルシアは真剣にこの試合のことを考え、正しいトレーニングをするべきだ。キャリアの中で最強のファイターと相対することになるからね」とハビエル・フォルトゥナ。
「試合の日の夜は、彼は負けた言い訳もできなくなるだろう。試合が続く限りは戦争のような戦いになると期待している。ただ、俺はライアン・ガルシアのことを十分知りすぎた。前の試合を見たが、ヤツにパンチを当てるのは簡単だということがよく分かった。そしてヤツのパワーは俺にとって大したことがない。だが、俺のパワーはヤツを眠らせるのに十分だ」
今回の一戦の経緯を語ったのは、サンプソン・ボクシングのサンプソン・リューコーイッツ社長。
「ゴールデンボーイ・プロモーションとは20年に渡ってよい関係を続けてきた。だからこそ今回の交渉はとても順調に進んだんだ。オスカー・デ・ラ・ホーヤとエリック・ゴメスのプロ精神と、そして、ビッグネームの一人をハビエル・フォルトゥナと戦わせるという大きなリスクに晒してくれたことを称賛したい。フォルトゥナはガルシアとの試合に勝ち、そしてWBC世界王者になるだろう。デヴィン・ヘイニーのチームは140ポンドでフォルトゥナと戦うことを嫌って、王座を返上するだろうからね」
ガルシア vs フォルトゥナはWBCライト級タイトルをかけて12回戦で行われる。ゴールデンボーイとサンプソン・ボクシングが共同で行うこのイベントは、「ヘネシー」と「BetOnline」がスポンサーとなっている。
ボクシング注目選手
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
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4月17日(土) 2:30 | トゥルキ vs.ブレジョン | ─ |
4月18日(日) 8:00 | アンドラーデ vs.ウィリアムス | WBO世界ミドル級タイトルマッチ |
4月24日(土) 3:00 | マーティン vs.プロスパー | EBUヨーロッパスーパーライト級タイトルマッチ |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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