ボクシング界が手ぐすねを引いて待ち続けているのが、WBA、WBO、IBFヘビー級王者アンソニー・ジョシュアとWBC王者タイソン・フューリーの一戦の開催日と開催地が正式に決定する瞬間だ。現在までに、二人が対戦することだけは決定している。
しかし、スポーツにまつわる政治にコロナ禍のデリケートな事情が合わさって、簡単には進んでいない。
これまで分かっている事実や、続報を待つべき事項、そして事態が長引けば何が起こるのか、まとめてみた。
アンソニー・ジョシュア vs タイソン・フューリー 開催はいつ?
二人のヘビー級戦士の対戦日程について現在公式発表はないが、両陣営が最も好むのが2021年夏だろう。二人のファイターは2021年中に2戦行うことに合意しているため、交渉がまとまれば第一戦は今年の夏に開催されることになるはずだ。
両名には7月か8月に行うことでまとまるという強い確証があるようだが、フューリーのプロモーターであるフランク・ウォーレンによれば、その場合東京オリンピックが障害になるかもしれないということだ。ジョシュアのトレーナーを務めるロバート・マクラッケンが、イングランド代表のコーチとして日本に滞在するからだ。
一方、元世界ヘビー級王者であるイングランド人のデビッド・ヘイを含むボクシング界の識者は、この二人が初めて相対する一戦は2021年後半までずれこむのではないかと考えている。
ジョシュア vs フューリー 開催地は?
ジョシュア vs フューリーの一戦について公表が遅れている最大の原因が、相応しい開催地が見つかっていないことだ。サウジアラビア、シンガポール、中国、ロンドン、ラスベガスといった多くの国や都市が誘致に興味を示しているが、コロナ禍は未だに世界中で大きな問題だ。イベント開催に必要な資金は用意できるかもしれないが、現状の制約の中で、ホストが投資に見合ったリターンを得られる保証があるだろうか?
二人のイングランド人が戦うスーパーファイトであることから、ウェンブリーで開催できればもちろん素敵なことだ。だが、この会場が満員のファンを迎え入れる許可を得られない限り、中東やその他の国の会場使用料に対抗できるだけの収益を上げることはできなくなってしまうだろう。
このまま行われなければ何が起こる?
もしジョシュア vs フューリーが2021年中に開催できなければ、ヘビー級の支配者同士が全てのベルトをかけて戦うという希望は潰えてしまうだろう。ジョシュアはおそらくウクライナのオレクサンドル・ウシクを指名されWBO王座防衛戦を行うことになり、フューリーはディリアン・ホワイトと戦うようWBCから圧力をかけられるだろう。以前フューリーに破れたデオンテイ・ワイルダーは、自身を倒した唯一の男に再挑戦する権利を持っていると考えている。ワイルダーもヘビー級戦線には欠かせないキャラクターであることには間違いない。
ボクシング注目選手
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
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4月24日(土) 3:00 | マーティン vs.プロスパー | EBUヨーロッパスーパーライト級タイトルマッチ |
5月1日(土) 14:40 | チャルンファク vs.レラソン | ─ |
5月2日(日) 4:00 | チゾラ vs.パーカー | ヘビー級12回戦 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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