週末のイベントの耳目を集める一戦は、トミー・マッカーシーとクリス・ビラム=スミスの激突だ。この一戦は英国王座、コモンウェルス王座、ヨーロッパ王座の3つのクルーザー級王座を賭けた一戦となっている。
どちらのファイターにとっても、勝利すれば世界戦への道が大きく開けることになるだろう。マッカーシーは、この「人生の分かれ目」の一戦に準備万端だ。
『Belfast Telegragh』に語ったところによると、マッカーシーの活躍は祖父の影響が大きいという。自身の名前も祖父にちなんだものだ。
マッカーシーは子供の頃、ゲーリックフットボール(アイルランド発祥の団体競技)やハーリング(アイルランドを中心に行われるスポーツ)など多くのスポーツをプレーしていた。だが祖父は、マッカーシーはボクシングに集中すべきだとアドバイスしたそうだ。
「ギターを弾いていた12歳の頃、オリバー・ブランケット・クラブでボクシングを始めた。ある時ボクシングに集中するよう祖父がアドバイスをくれたんだ」
「本当はボクシングをやってほしくなかったそうだが、祖父はリアリストで、先見の明がある。だから祖父にはとても感謝しているんだ」
30歳のマッカーシーは、北アイルランドのベルファストで育った。マッカーシーが8歳を迎えようというときに母親が亡くなり、その後は祖父に育てられた。
「当時、母とロンドンに住んでいたが、ベルファストに戻ってくると僕の友人は全員、祖母の家の通りやボクシングクラブの人たちだった。僕にとってクラブは2つ目の家のようなものだった。みんなとても仲が良かったからね。あのクラブで作った友達は一生の友達だ」とマッカーシーは語る。
ボクシングでアントリム(北アイルランドの県)のチャンピオンになってから世界タイトル挑戦者の上位候補になるまで、マッカーシーの道のりは非常に長かった。
「アントリムの王座戦の試合を祖父が見ていて、僕にポテンシャルがあると思ったそうだ。そこからいい方向に進んだ。ここに来るまでは長い道のりだったよ」
「最大級のステージに立ちたいとずっと思ってきたし、世界チャンピオンになりたいと思ってきた。この試合は僕のキャリアで一番重要な戦いだ。3つのベルトを持つのは良いことだと思うが、僕にとって一番のモチベーションは、勝てば世界戦への道を切り開くことができるかもしれないということだね」
キャリアの行く先を決めるような重要な試合の前には、神経質になったりプレッシャーにさいなまれたりするファイターもいる。だがマッカーシーは、次の試合で勝ったら開ける未来を楽しみにしているという。
「そういうわけで、この試合は自分の人生の分かれ目になる戦いだ。オリバー・ブランケットのコーチ、パッツィ・マックアリスターとの練習の日々から始まって、これまでやってきたこと全てが懸かった試合なんだ」
「こういった試合の前にはプレッシャーがかかると言う人もいるけれど、僕にとっては、自分の夢に少し近づいていくのはエキサイティングなんだ」
対戦カード
- シュ・ツァン vs リー・ウッド (シュのWBAフェザー級正規王座防衛戦)
- トミー・マッカーシー vs クリス・ビラム=スミス (マッカーシーのクルーザー級ヨーロッパ王座防衛戦、ビラム=スミスのコモンウェルス王座防衛戦、英国王者決定戦)
- アンソニー・ファウラー vs リコ・ミュラー (ファウラーのWBAスーパーウェルター級インターナショナル王座防衛戦)
- アヴニ・ユルドゥルム vs ジャック・カレン:スーパーミドル級
- サンディ・ライアン vs カースティ・バビントン:女子ジュニアウェルター級
- キャンベル・ハットン vs ヤクブ・ラスコフスキー:ライト級
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
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8月1日(日) 03:00 | シュ・ツァン vs.リー・ウッド | WBAフェザー級タイトルマッチ |
8月8日(日) 08:00 | キッド・ガラハッド vs.ヤッツァ・ディケンズ | IBF世界フェザー級王座決定戦 |
8月15日(日) 03:00 | ブアツィ vs.ボロトニック | WBAインターナショナル・ライトヘビー級タイトルマッチ |
8月15日(日) 09:00 | オルティスJr. vs.カバラウスカス | WBOウェルター級インターナショナル戦 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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