日本時間18日にWBO世界ミドル級タイトルマッチが行われ、王者のデメトリアス・アンドラーデが挑戦者のリアム・ウィリアムスに3-0の判定で勝利し王座を防衛した。
アンドラーデにとって簡単に片付けられる試合かと思われていた。しかしその予想は覆され、終始ハードに打ち合う展開となった。
それでも最後には、実力の差を見せつけたアンドラーデが3-0の大差判定でウィリアムスを下した。フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハード・ロック・ホテル & カジノ ハリウッドで行われたこの一戦の判定は、118-109, 118-109, 116-111と全員がアンドラーデを支持。多才な引き出しでウィリアムスを圧倒し、WBOミドル級を防衛した。
アンドラーデはかねてからサウル"カネロ"アルバレスやゲンナジー・ゴロフキンとの戦いを望んできた。今回プロ30勝目を飾ったことで第一人者との戦いに少し近づくこととなった。
対戦直後、DAZNのクリス・マニクスによるインタビューに対して「今日が終わって、俺がチャンピオンだ。俺はまだ無敗だ」開口一番こう切り出したアンドラーデ。
「ベルトや無敗記録、そして多額の金を懸けてリングに入るときは、誰かを鼓舞する必要はない。何かをやろうとして協議するならば、いつでも俺はやる気でいるよ。全てのリスクを負ってもいいと思っている」
WBCミドル級王者ジャーモール・チャーロについて聞かれると、アンドラーデは最近逝去したラッパーのDMXを真似て「Let's get it on!」(=さあおっぱじめようぜ)と吠えた。
1ラウンドにウィリアムスの体勢を膝から崩した"Boo Boo"(アンドラーデの異名)は、第2ラウンドになると左右ストレートをコンビネーションで当て、指名挑戦者をキャンバスに叩きつけた。ウィリアムズをノックダウン寸前に追い込み、ショーをほぼ終わらせた。
ウィリアムスはカウント9でなんとか立ち上がりラウンドを切り抜けた。だが、アンドラーデは攻撃を浴びせ続けた。繰り返し挑戦者のガードを左手でこじ開け、試合を通じて痛烈な右アッパーを意のままに炸裂させていった。
技術では圧倒されたウィリアムスだったが、気合では負けていなかった。グイグイと前進して間合いを詰めると、チャンピオンにもたれかかった。中盤から後半にかけてアンドラーデは明らかに疲れており、ウィリアムスは前進を続けラウンドを奪おうとした。
しかし、それ以上に効果的なパンチを当てることはできず、ジャッジの採点はアンドラーデに傾いた。DAZN Newsの採点では当てたパンチの数で193対110とウィリアムズを圧倒したことを重要視し、アンドラーデの117-110とした。
アンドラーデがパンチを出さないときは、横方向に移動したり、捉えにくいように動いたりすることでダメージを受けるようなパンチを出せないようにし、ウィリアムスのペースにならないよう抑え込んでいた。
終盤疲れが見えたアンドラーデ。"GGG"やチャーロのような160ポンドの王者たちは、この弱点を突くことができると見て、次戦をロードアイランド州プロビデンス出身のアンドラーデに一本化するかもしれない。
ボクシング注目選手
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
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4月24日(土) 3:00 | マーティン vs.プロスパー | EBUヨーロッパスーパーライト級タイトルマッチ |
5月1日(土) 14:40 | チャルンファク vs.レラソン | ─ |
5月2日(日) 4:00 | チゾラ vs.パーカー | ヘビー級12回戦 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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