ジョン・ライダーが世界タイトルに向けて大きな一歩を踏み出した。
ダニエル・ジェイコブスとのWBAスーパーミドル級挑戦者決定戦は、スプリットデシジョンの判定の末、ライダーに軍配があがった。ライダーはキャリアの中で何度も判定に泣かされてきたが、今回は2人のジャッジが115-113でライダーを支持して、勝利を手にした。
戦前から有利と見られていたベテランのジェイコブスは、時計の針が巻き戻ったかのような鮮やかな動きで序盤戦を展開。世界レベルの実力をライダーに見せつけた。試合が中盤にさしかかり形勢はジェイコブスに傾いたかのように見えたが、ライダーも工夫を凝らして流れを自身に引き戻した。
持ち前のアグレッシブなスタイルで、ライダーはジェイコブスを圧倒していく。2度世界王者に輝いた経歴を持つジェイコブスでも、やられてしまいそうになる瞬間が何度かあった。だが、ライダーの猛攻を耐えたジェイコブスが終盤に息を吹き返す。ラウンドを取り返し、試合の行方はわからなくなった。
ジェイコブスは判定の間、ショックに備えているように見えた。ライダーの勝利が言い渡されるとジェイコブスはすぐにリングを飛び出し、一目散に控室に向かった。
勝利したライダーにとっては、次のビッグマッチを大きく手繰り寄せる結果となった。2022年には素晴らしいチャンスが待っているだろう。試合後のインタビューでは、168ポンド（スーパーミドル級）の支配者カネロ・アルバレスの名を挙げ、理想の対戦相手とした。
「エディー(・ハーン氏。ライダーのプロモーター)が、カネロをウェンブリー・スタジアムに誘ってくれればいいと思っているよ」ライダーのヘッドトレーナー、トニー・シムズはDAZNのマイク・コステロに対して「カネロが英国で戦いたがっているのはご存知の通りだ」と語っている。
果たしてカネロとのビッグマッチは実現するのだろうか──。
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
| 日時（日本時間） | カード | 詳細 |
|---|---|---|
| 2月20日（日） 11:00 | ムンギア vs.バラード | WBAインターコンチネンタル・ミドル級タイトル戦 |
| 2月28日（月） 02:00 | オコリー vs.チェスラック | WBO世界クルーザー級タイトルマッチ |
| 3月6日（日） 10:30 | ゴンザレス vs.マルティネス | スーパーフライ級12回戦 |
| 3月13日（日） 04:00 | ウッド vs.コンラン | WBA世界フェザー級タイトルマッチ |
| 3月27日（日） 04:00 | マルティネス vs.ワーリントン | IBF世界フェザー級タイトルマッチ |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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