ボクシングのビッグイベントが日本時間日曜日、イングランドのロンドンにやってくる。
メインイベントでは、アンソニー・ジョシュアが、自身の持つIBF、WBA、WBOヘビー級タイトルを賭けてオレクサンドル・ウシクと対戦。これほどのビッグイベントだからこそ、ベッティングも盛んに行なわれている。記者の勝敗予想とともにオッズを見ていこう。
アンソニー・ジョシュア vs オレクサンドル・ウシク オッズ
- アンソニー・ジョシュア:-225
- オレクサンドル・ウシク:+200
※『BetMGM』のオッズに基づく
ベッティングサービス『BetMGM』では、9月23日(木)時点でジョシュアが大きく水を開ける形で優勢だ。オッズの-225は、225ドルを賭ければ100ドルの利益を得ることができるという意味。一方ウシクのオッズは+200となっていおり、100ドルを賭ければ200ドルを得ることができるということ。
2021年の初戦を迎えるジョシュア(24勝1敗、22KO)は、昨年12月の前戦でクブラト・プレフを破り3つのベルトの防衛に成功している。その後同郷のタイソン・フューリーとの対戦が見込まれており、主要団体のベルトが4本になってから初めてのヘビー級アンディスピューテッド王者をかけた戦いが行なわれると思われた。
だが、フューリーがデオンテイ・ワイルダーとの仲裁裁判に敗れ、夢のビッグマッチに先んじてこの二人が10月9日に3度目の対戦を行うことになった。なおウシクはWBOの指名挑戦者であったことから、ジョシュアとの試合が組まれている。
ウシク(18勝0敗、13KO)はクルーザー級を制しアンディスピューテッド王者となって以来、巨人のひしめくヘビー級で3度目の試合を行う。前回までの2試合では、チャズ・ウィザースプーンにKO勝ちし、デレック・チゾラに判定で勝利している。
ジョシュア vs ウシク:記者の予想
オッズがこれほどジョシュアを支持しているのも、それほど驚くことではない。
とはいえ、ウシクも簡単に負けるとは考えられない。ウシクはクルーザー級の元アンディスピューテッド王者であり、2012年オリンピックの金メダリストなのだ。これらの栄誉を見さえすれば、ウシクのことをもっと信じることができるはずだ。
ウシクは、2018年11月トニー・べリューを退けヘビー級に転向。それ以来このウクライナ人に対する印象は変化した。ヘビー級のデビュー戦では、実力に劣るヘビー級のウィザースプーンを苦戦の末退けた。
その1年後にはチソラを撃破。巧みな試合運びを見せたウシクが、優れたボクシング技術でイギリス人ファイターを圧倒していた。時折チソラの体格とパワーに圧倒されることもあったが、それでも最終的には勝利を手にしている。
一方のジョシュアは、プレフ戦で輝かしい戦果を残した。素晴らしいジャブを見せ、パワーを駆使してプレフを圧倒。2019年6月にアンディ・ルイスJrに番狂わせを喫したジョシュアだったが、その後は2連勝を果たした。
今回の一戦でジョシュアが、純粋なボクシングの勝負を強いられることになるなら苦戦するだろう。2度目の防衛を果たしたければ、ウシクのガードをこじ開け、パワーを駆使することになる。
ウシクにとって勝利の道は、フットワークを駆使して変則的なポジションからパンチを放っていくことだ。これまで我々が目撃してきたように、クルーザー級での戦い方がそうであった。
評論家によれば、ルイス戦以来ジョシュアは危険な距離に立つのを嫌っており、打たれ強さに疑問符がついているという。だが、ルイスとの再戦ではよりテクニックを駆使した戦いを見せ、プレフ戦では重いパンチをもらったものの、よく持ちこたえている。
ウシクはヘビー級有力選手の一人を相手にパワーを見せ、メインイベントで勝利を収めることができるだろうか?
ジョシュアはこれまでビッグマッチを数多く経験しているため、今回の対戦は全く新しい経験ではない。ウシクのあの手この手を上手くかいくぐることができるはずだ。
2011年のデビッド・ヘイvsウラジミール・クリチコが頭をよぎる。ウシクがリスクを最小限に保ち、懐に入らずにジョシュアにダメージを与えようとするところが目に見えるようだ。
ベッティングを見ると、ジョシュアのKO勝ちにつけられた+110のスコアが魅力的だ。誰かがKOされるのを見たくない人はいないからだ。だが、ここでの最善策は、判定決着を選び、クリチコvsヘイの再現を期待することだ。
ミュールハウゼン記者の勝敗予想:アンソニー・ジョシュアの勝利
最も人気のベット: アンソニー・ジョシュアの判定勝ち:+275
ジョシュア vs ウシク オッズの詳細
- ジョシュアのKO/TKO/負傷判定/レフェリーストップ勝ち: +110
- ジョシュアの判定勝利: +275
- ウシクのKO/TKO/負傷判定/レフェリーストップ勝ち:+550
- ウシクの判定勝利: +400
- 引き分け: +2000
アンソニー・ジョシュア データと対戦記録
- 国籍: イングランド
- 生年月日: 1989年10月15日
- 身長: 198.1 cm
- リーチ: 208.3 cm
- 全対戦数: 25試合
- 対戦記録: 24勝1敗(22KO)
オレクサンドル・ウシク データと対戦記録
- 国籍: ウクライナ
- 生年月日: 1987年6月17日
- 身長: 190.5 cm
- リーチ: 198.12 cm
- 全対戦数: 18試合
- 対戦記録: 18勝0敗(13KO)
アンソニー・ジョシュア vs オレクサンドル・ウシク 全対戦カード
- アンソニー・ジョシュア vs オレクサンドル・ウシク: ジョシュアのWBA, WBO, IBOヘビー級王座防衛戦
- ローレンス・オコリー vs ディラン・プラショヴィチ: オコリーのWBOクルーザー級王座防衛戦
- カラム・スミス vs レーニン・カスティージョ: ライトヘビー級
- マキシム・プロダン vs フロリアン・マルク: プロダンのIBFウェルター級インターナショナル王座防衛戦
- クリストファー・オーズリー vs クーセイン・バイサングロフ: WBAミドル級インターコンチネンタル王者決定戦
- キャンベル・ハットン vs イサン・ドゥラ: ライト級
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ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
9月23日(木) 21:00 | ジョシュア vs.ウシク | 記者会見 |
9月24日(金) 21:00 | ジョシュア vs.ウシク | 前日計量 |
9月26日(日) 02:00 | ジョシュア vs.ウシク | WBA・IBF・WBO世界ヘビー級王座統一戦 |
10月2日(土) 02:30 | スカルディナ vs.ドーベルシュタイン | WBOインターコンチネンタルSミドル級王座決定戦 |
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