私よりジェシー・ロドリゲスのことが好きなファンはたくさんいるはずだ。ここ数ヶ月の間に「バム」(ロドリゲスの二つ名)は世界を目の前にした少年から、ボクシング界指折りのベストファイターに成長した。彼の急成長は目を見張るものがある。22歳という年齢からも、このテキサス出身ファイターはさらに多くのことを成し遂げるだろう。
今年の初めに「どんなファイターが年末に表彰されるか」という議論をしたとして、ロドリゲスを挙げた人は正直どれほどいただろうか？カネロ・アルバレス、テレンス・クロフォード、オレクサンドル・ウシクといった有名どころはもちろんのこと、ロドリゲスは現時点で間違いなくその有力候補であり、彼が示してきた野心が功を奏してふさわしい評価を受けている。
2022年初時点で14試合しかこなしていなかったが、ロドリゲスが自身の実力を示し、世界戦に向けた準備をするには十分すぎる試合数だったのだろう。カルロス・クアドラスとWBCスーパーフライ級タイトルマッチを戦うチャンスを得ると、ロドリゲスは年齢に合わない老獪さで圧倒的なパフォーマンスを披露し、判定で納得の勝利を挙げた。
この試合で彼の勇気や決意を見ることができたとするならば、先週末にTKO勝利を飾ったシーサケット・ソー・ルンヴィサイ戦では、さらに多くの面を見ることができた。最初のゴングからロドリゲスには欠点が見当たらず、ショーを終わらせるチャンスが来ればタイのレジェンドファイターを打ち崩し、自身の持つ特別な実力を再び証明してみせた。
予想されるロドリゲスの次戦も面白い。ローマン・ゴンサレスとファン・フランシスコ・エストラーダの対決が再び年内に行われるとも言われており、この試合の勝者とロドリゲスが対峙すれば面白い試合になるに違いない。世界最高のスーパーフライ級ファイター同士が対戦するとなれば、これ以上の組み合わせはボクシング界にほとんど見当たらないだろう。私も何としてもリングサイドに駆けつけたい。
有名ファイターのいずれかとの試合に勝利すれば、今後数年は多くの可能性に満ちあふれたキャリアになるだろうし、今後の面白いシナリオもいくつか考えられる。フライ級に階級を落とし、そこで猛威を振るうのか？階級を上げ、こちらも快進撃を続けるステファン・フルトンと対戦するのはどうだろうか？さらに高みを目指し、井上尚弥と対決することも考えられる。ロドリゲスの可能性は無限大だ。
22歳にしてMatchroom社との契約を向こう数年確保しているので、ロドリゲスは好きなようにすることができるし、私がいろいろ言うこともあまりないだろう。全ての能力と決意を持ち合わせ、史上最強のファイターの一人になった少年なのだ。ロドリゲスは確実にパウンド・フォー・パウンドに名を連ねようとしている。私の持論を信じてほしい。一度リスト入りすれば、ロドリゲスは長い間脱落することはないだろう。
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
| 日時（日本時間） | カード | 詳細 |
|---|---|---|
| 7月10日（日） 3:00 | チゾラ vs.プレフ | ヘビー戦12回戦 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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