ライアン・ガルシアは言葉を隠すことはなかった。
日本時間12月3日、米国・テキサス州ヒューストンで行われた試合でガルシアはオスカル・ドゥアルテを8ラウンドKOに仕留めた。その後DAZNのインタビューに対してロランド "ロリー" ロメロとの対戦を希望すると率直に語った。
だが、"キング・ライ"がWBAスーパーライト級世界王者に向けて放った鋭利な言葉こそ、この25歳の次の対戦相手のヒントになる。
2023年を大きな勝利で締めくくり、勢いを取り戻したガルシアは、2024年の選択肢を大きく広げることに成功した。ここで新年にガルシアの持つ4つの可能性を探ってみた。
ロランド "ロリー" ロメロ
大勝利を飾った夜、ガルシアはWBAスーパーライト級世界タイトルを争う一戦を要求し、ロメロを挑発した。その中でロメロの前戦における40歳のイスマエル・バロッソに対するパフォーマンスを皮肉った。
ガルシアとロメロの両名が築き上げる興奮を思い描いてみて欲しい。2人のやりとりは記者会見ごとに勢いを増し、その合間にもソーシャルメディアで掛け合いを続けることだろう。
ロメロもまた、ガルシアと同じくガーボンタ・デーヴィスにKO負けしたが、その後の試合で再び立ち上がって勝利を収めてみせた。
両者が互いに集中し合うことで味わい深い対決となり、その一戦はガルシアにとって世界王者になる絶好の機会となるだろう。
デヴィン・ヘイニー
ロメロだけがガルシアが口にした名前ではない。ガルシアはまず"ロリー"に勝つことを望んでいるが、近い将来デヴィン・ヘイニーと戦うことも視野に入れている。
ヘイニーは日本時間12月10日、レジス・プログレイスが保持するWBCスーパーライト級世界王座に挑戦することになっており、試合の模様はDAZNから生中継される。
ガルシアとヘイニーとの間には既に浅からぬ因縁がある。もしガルシアがロメロ戦で勝利を収め、ヘイニーがプログレイスを倒すことができれば、ガルシアとヘイニーの対戦が現実のものとなり、スーパーライト級世界王座統一戦となる可能性がある。
テオフィモ・ロペス
ガルシアはまた、WBOスーパーライト級世界王者テオフィモ・ロペスの名も将来的な対戦候補として挙げた。だが、以前ロペスはガルシアとの試合を断ったと報じられている。
その一件から、"キング・ライ"はロペスと対戦することを望み続け、それが実現することを期待している。
シャクール・スティーブンソン
先日、新たにWBCライト級世界王座を手にしたスティーブンソンは、ガルシアと対戦することがあれば自分が優位に立つと主張している。
「来週だって戦える」と、スティーブンソンはガルシアに語った。「約束するよ、一晩中お前の前で(倒されずに)立っていられる」
さらにスティーブンソンは、ガルシアと試合を行うためのいくつかの手段を提案した。
ニュージャージー州ニューアーク出身のスティーブンソンは、キャッチウェイトで試合を行うか、あるいはガルシアがライト級まで体重を落とし、そこでスティーブンソンのタイトルに挑戦することができると提案している。
特に、スティーブンソンが「一晩中立っていられる」と断言したことを受けて、"キング・ライ"はもし試合が実現するならば、その主張を一蹴する理由を得ることになった。
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
---|---|---|
12月10日(日) 10:00 | ヘイニー vs. プログレイス |
WBC世界Sライト級タイトルマッチ |
12月15日(金) 11:00 | サンチェス vs. サンティバニェス |
WBC中南米Sバンタム級タイトルマッチ |
12月16日(土) 9:30 | ジェイク・ポール vs. アンドレ・オーガスト |
Sクルーザー級8回戦 |
12月17日(日) 10:00 | ロドリゲス vs. エドワーズ |
WBO・IBF世界フライ級王座統一戦 |
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