女子ボクシングの戦いはますます激化している。レベルが高く、エキサイティングな戦いが繰り広げられているだけでなく、すでに輝かしい経歴を持つトップ級のスター選手もコンスタントに結果を残し続けているのだ。
『DAZN』では、現役女子ボクサーのトップ10ランキングを毎月選定している。誰がチャートに入り、誰がランク外になるのだろうか?
DAZN選定パウンド・フォー・パウンドランキング:選考方法
『DAZN』チームがランキングを決める際に重視している要素を示しておこう。
- 通算成績:もちろん勝敗数は重要だ。記録には数字以上の意味があるかもしれないが、順位を上げるには勝っていかなければならない。
- 対戦相手のレベル:全階級の全選手と比較しようというときに、レベルの低い相手に30戦全勝しても印象は残せない。最大のライバルやチャンピオンを下してこそ勝利の価値が大きくなるというものだ。
- 勝利した試合のクオリティ:格好良く勝つことも印象を高める要因だ。格上の対戦相手を乗り越えて大きな勝利をもぎ取るというのも良い要素だ。
- 活動の頻度:ランキングに載った選手がしばらく試合を行わなかったからといって、すぐに選手としての価値が落ちるわけではない。だが最近大一番で勝利を挙げた選手からの突き上げを受けるリスクがある。
それでは、2022年7月3日時点のDAZN選定女子PFPランキングを紹介する。上記の考慮事項を念頭に置いて見てもらいたい。
1. クラレッサ・シールズ(変動なし)
GettyImages
「史上最高の女子ボクサー(GWOAT)」を自称するシールズは、10月のサバンナ・マーシャル戦で見事に勝利し、ランキング1位に躍り出た。英国人ファイターのマーシャルに接近戦を強いられると見込まれていたが、シールズは驚異的なパフォーマンスでマーシャルを打ち負かし、既におびただしい数のベルトを持つ彼女の世界タイトルコレクションをさらに増やした。その後、2023年6月初旬のマリセラ・コルネホ戦でも簡単に勝利を収めており、依然としてナンバーワンの実力を持っていることを示した。
2. シャンテル・キャメロン(↑1)
Mark Robinson/Matchroom Boxing
アイルランドでケイティ・テイラーに勝利したことで、シャンテル・キャメロンは2位にふさわしい存在となった。昨年のジェシカ・マッキャスキル戦での勝利は、キャメロンの実力が如何に優れているかを物語っていた。しかし、ケイティ・テイラーに対する卓越したパフォーマンスにをもってキャメロンは新たなレベルに達し、現在は別格の存在だ。
3. ケイティ・テイラー(↓1)
(Getty Images)
キャリア初の敗北を味わい、シャンテル・キャメロンが順位を上げたことでテイラーは1つ順位を下げた。今年の後半にはリマッチの可能性があり、テイラーが星を5分に戻せば、再びランキングを上昇させる良いチャンスになるだろう。
4. アリシア・バウムガードナー(変動なし)
ロンドンでミカエラ・メイヤーとの接近戦を制したアリシア・バウムガードナーは、激化した因縁の勝負を見事に決着させた。バウムガードナーは過去12カ月で卓越した成果を上げてきており、メイヤー戦での勝利によりランキングが大きく上昇した。
5. アマンダ・セラノ(変動なし)
GettyImages
アマンダ・セラノはナンバーワンになるチャンスを逃したが、2022年にケイティ・テイラーとの試合で見せたファイトは、ランキングの上位を維持するに足るものだった。セラノは勇気を示したが、第5ラウンドで試合を終わらせることができなかったのは不運だった。再試合が行われれば、自信を持って決着戦に向かうことだろう。
6. セニエサ・エストラーダ(変動なし)
Golden Boy Promotions
女子ボクシング史上最速のノックアウトで2020年を終えたエストラーダは、3勝を挙げて2021年には世界チャンピオンになり、全体の戦績も22勝0敗となった。ボクシングエリートたちが激しい競争が繰り広げられる中で6位の座を保っている。
7. ナターシャ・ジョナス(↑1)
(Mark Robinson/Matchroom Boxing)
ナターシャ・ジョナスは、2023年7月にカンディ・ワイアットに見事なレフェリーストップ勝利を収め、2階級王者に上り詰めた。39歳になったジョナスだがキャリア晩年を謳歌している。ウェルター級の世界王者であり、さらにスーパーウェルター級でも2つのベルトを持つジョナスに今後ビッグマッチが組まれることが予想される。
8. サバンナ・マーシャル(↑1)
GettyImages
二度目の挑戦で、サバンナ・マーシャルはフランション・クルーズ=デザーンを破りスーパーミドル級全ての世界タイトルベルトを獲得。ついにアンディスピューテッド王者となった。次にマーシャルにとって合理的な選択肢は、クラレッサ・シールズとのリマッチだ。「GWOAT(史上最高の女性ボクサー)」に勝つことができればランキングを飛躍的に上昇させることができるだろう。
9. ミカエラ・メイヤー(↓2)
(Getty Images)
エワ・ブロドニッカを破って初の世界王座を獲得した後、ミカエラ・メイヤーは、長い間秘めていた潜在能力を遂に発揮した。2022年4月にジェニファー・ハンを判定で下したメイヤーは、アリシア・バウムガードナーと10月に統一戦を行ったが、僅差の判定で敗れた。
10. ジェシカ・マッキャスキル(新登場)
Ed Mulholland/Matchroom Boxing
フランション・クルーズ=デザーンがサバンナ・マーシャルに敗れたことで、ジェシカ・マッキャスキルがPFPランキングに再登場した。アメリカ人のマッキャスキルは、ウェルター級でWBA、WBC、リングマガジンのタイトルを持っており、今年後半にはWBO王者サンディ・ライアンとの統一戦を予定している。
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
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7月16日(日) 3:00 | ケリー vs. コルソ |
WBAインターナショナル |
7月16日(日) 9:00 | バウムガードナー vs. リナルダトゥ II |
4団体統一女子世界 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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