女子ボクシングの戦いはますます激化している。レベルが高く、エキサイティングな戦いが繰り広げられているだけでなく、すでに輝かしい経歴を持つトップ級のスター選手もコンスタントに結果を残し続けているのだ。
『DAZN』では、現役女子ボクサーのトップ10ランキングを毎月選定している。誰がチャートに入り、誰がランク外になるのだろうか?
DAZN選定パウンド・フォー・パウンドランキング:選考方法
『DAZN』チームがランキングを決める際に重視している要素を示しておこう。
- 通算成績:もちろん勝敗数は重要だ。記録には数字以上の意味があるかもしれないが、順位を上げるには勝っていかなければならない。
- 対戦相手のレベル:全階級の全選手と比較しようというときに、レベルの低い相手に30戦全勝しても印象は残せない。最大のライバルやチャンピオンを下してこそ勝利の価値が大きくなるというものだ。
- 勝利した試合のクオリティ:格好良く勝つことも印象を高める要因だ。格上の対戦相手を乗り越えて大きな勝利をもぎ取るというのも良い要素だ。
- 活動の頻度:ランキングに載った選手がしばらく試合を行わなかったからといって、すぐに選手としての価値が落ちるわけではない。だが最近大一番で勝利を挙げた選手からの突き上げを受けるリスクがある。
それでは、2022年5月3日時点のDAZN選定女子PFPランキングを紹介する。上記の考慮事項を念頭に置いて見てもらいたい。
1. ケイティー・テイラー(変動なし)
(Getty Images)
日本時間5月1日にマディソン・スクエア・ガーデンで女子ボクシング史上最高の試合が行われた。ケイティー・テイラーは第5ラウンドのピンチを耐え、アマンダ・セラーノにスプリットデシジョンで勝利。地位を保った。この試合に対する賛辞は止むことなく、すでにこの二人のリマッチも検討されている。
2. アマンダ・セラーノ(変動なし)
GettyImages
アマンダ・セラーノは第1位になるチャンスを逃してしまったものの、ケイティー・テイラー戦は2位をキープするにふさわしい戦いぶりだった。セラーノは気の強さを見せたが、ターニングポイントだった第5ラウンドで試合を終えることができなかったことが結果に影響した。リマッチが行われれば、この戦いに決着をつける自信があるだろう。
3. クラレッサ・シールズ(変動なし)
(Getty Images)
ここまでのシールズの戦いぶりを見ると、女子PFPでトップ3入りも納得だろう。しかし、MMAに手を出して2試合を行った(1勝1敗)ことで、PFPの動きは止まっている。現在は、ボクシングのリングに再び上がろうと準備している。今年後半にサバンナ・マーシャルかフランション・クルーズ=デザーン(両者ともランクイン)のいずれかを倒すことができれば、順位を上げる可能性が高まってくるだろう。
4. ジェシカ・マッキャスキル(変動なし)
(Getty Images)
セシリア・ブレークフス戦で見事な勝利を飾ったジェシカ・マッキャスキルは、2021年3月のリマッチでも再び勝利し、世界最強のファイターの一人としての評価を確かなものにした。シカゴのスターはその後ヘイニーvsディアスのアンダーカードでカンディ・ワイアットに勝利し、無類の強さを誇るトップファイター3人を追いかける再筆頭の選手としての立場を確固たるものにした。
5. セニエサ・エストラーダ(変動なし)
Golden Boy Promotions
女子ボクシング史最速KO勝利で2020年を締めくくったセニエサ・エストラーダは、2021年に3連勝を飾り戦績を22勝0敗とし、さらには世界王者に輝いた。結果的に、エリートの集まる熱い女子ボクシング界の中で5位の座を手中に収めている。
6. ミカエラ・メイヤー(変動なし)
(Getty Images)
2020年にエワ・ブロトニチェカを破って初めて世界王者になったミカエラ・メイヤーは、長年期待されていた本来の才能をついに開花させた。4月にジェニファー・ハンを判定で破り、次にアリシア・バウムガードナーとの統一戦に向かおうとしているようだ。この試合の勝者はトップ3へ挑戦する機会を得ることになるかもしれない。
7. セシリア・ブレークフス(変動なし)
(Getty Images)
初めてタイトルマッチで敗れ連勝は36でストップ。続くリマッチでもジェシカ・マッキャスキルに敗れたが、セシリア・ブレークフスがトップクラスの選手であることに変わりはない。だが、40歳という年齢や、二度目のマッキャスキル戦以降、試合を行っていないことを考えれば、そろそろ反攻を開始しないと、彼女の順位を抜き去ろうというトップタレントを多数目にすることになってしまうかもしれない。
8.サバンナ・マーシャル(変動なし)
Mark Robinson/Matchroom Boxing
サバンナマーシャルは怪我から復帰し、フェムケ・ハーマンズを相手にさすがの試合でWBOミドル級タイトルを防衛した。だが、長らく議論されているクラレッサ・シールズとのスーパーファイトは未だにうやむやのままだ。もしこの一戦が2022年中に実現するのであれば、このイギリス人がトップ3の牙城に割って入る絶好の機会となるかもしれない。
9. アリシア・バウムガードナー(変動なし)
昨年WBC・IBFスーパーフェザー級王者テリー・ハーパーを破って4連勝を飾った。そろそろPFPランキングデビューを飾る頃だろうと多くのファンが思っていた。実際に2つのベルトを同時に獲得するという形で実現させた。このオハイオのファイターに要注目だ。
10. フランション・クルーズ=デザーン(初登場)
GettyImages
ケイティー・テイラーがアマンダ・セラーノと歴史を作ったニューヨークで、フランション・クルーズ=デザーンも女子ボクシングの大一番を戦った。アンダーカードでエリン・セダルースに対して魅力的かつフィジカルを生かしたボクシングを展開し、判定で勝利。女子スーパーミドル級のアンディスピューテッド王者となってマディソン・スクエア・ガーデンを後にした。
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
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5月8日(日) 9:00 | カネロ vs.ビボル | WBA世界ライトヘビー級タイトル戦 |
5月13日(金) 9:00 | アコスタ vs.リベラ | スーパーフライ級10回戦 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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