COVID-19のパンデミックに伴い、ボクシング界は長きに渡って中断を余儀なくされてきた。しかし昨今は質の高い試合が演じられるようになるなど活気を取り戻してきている。それでは、現在全階級を合わせた世界最強のファイターは誰だろうか?
この記事では、DAZNが独自に選定したトップ10ファイターをランキング形式で紹介する。新たにPFPランキング入りを果たしたのは誰だろうか?また、落選の脅威にさらされている選手は誰だろうか?
DAZN選定パウンド・フォー・パウンドランキング:選考方法
PFPランキングを決める際に、DAZNチームが考慮している要素をいくつか示しておこう。
- 通算成績:もちろん勝敗数は重要だ。記録には数字以上の意味があるかもしれないが、順位を上げるには勝っていかなければならない。
- 対戦相手のレベル:全階級の全選手と比較しようというときに、レベルの低い相手に30戦全勝しても印象は残せない。最大のライバルやチャンピオンを下してこそ勝利の価値が大きくなるというものだ。
- 勝利した試合のクオリティ:格好良く勝つことも印象を高める要因だ。格上の対戦相手を乗り越えて大きな勝利をもぎ取るというのも良い要素だ。
- 活動の頻度:ランキングに載った選手がしばらく試合を行わなかったからといって、すぐに選手としての価値が落ちるわけではない。だが最近大一番で勝利を挙げた選手からの突き上げを受けるリスクがある。
それでは、2022年4月30日時点のDAZN選定PFPランキングを紹介する。上記の考慮事項を念頭に置いて見てもらいたい。
1. カネロ・アルバレス(変動なし)
Getty Images
アンディスピューテッド王者となった偉業に伴い、現在のカネロの順位は誰もが認めるところとなっている。そんなカネロは2019年にセルゲイ・コバレフを破って以来のライトヘビー級で試合を行うことになった。日本時間5月8日に行われるディミトリー・ビボル戦は、DAZNから世界中のほとんどの国と地域で生中継される。
2. オレクサンドル・ウシク(変動なし)
Matchroom Boxing
元クルーザー級アンディスピューテッド王者のヘビー級挑戦に懐疑的な声があったのは、チャズ・ウィザスプーン戦やデレック・チゾラ戦のパフォーマンスに課題があったからだった。だが、3団体王者でかつてPFPにランクインしていたアンソニー・ジョシュアから王座を奪い、自身の力を見事に証明した。
3. テレンス・クロフォード(変動なし)
(Getty Images)
ウシクとクロフォードのどちらを2位に置くかについては、非常に難しい選択を迫られた。だが現在のトップ3の座について議論の余地はほぼないだろう。クロフォードについては、2022年にビッグマッチを行えるかどうかに焦点が集まっている。
4. 井上尚弥(変動なし)
(Getty Images)
無敗の3階級世界王者であり、現在バンタム級統一王者である井上は、12月にアラン・ディパエンを倒してトップ5以内を確保した。だが、「ザ・モンスター」が再び3位以内に挑戦するためには、実現が予想されているノニト・ドネアとの統一王座をかけたリマッチや、ギレルモ・リゴンドーのようなより知名度の高い相手とのビッグファイトをこなす必要があるだろう。
5. エロール・スペンスJr (変動なし)
4月に行ったヨルデニス・ウガス戦で終盤にKOで勝利したエロール・スペンスJrは、自身が世界トップクラスのファイターであることを改めて知らしめた。テレンス・クロフォードとの夢の一戦が実現すれば、ボクシング界最強のファイターを決める戦いとなるかもしれない。当面はトップ5のポジションでやっていかなければならないだろう。
6. タイソン・フューリー(変動なし)
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
4月にディリアン・ホワイトを一蹴したフューリー。母国のライバルを6ラウンドレフェリーストップで下し世界王座を防衛した。試合後、無敗のイングランド人は引退について口にしたため、DAZN選定PFPランキングではもうすぐお目にかかれなくなってしまうかもしれない。もし現役続行を決意しオレクサンドル・ウシクと相対するならば、順位は一気に上るだろう。
7. ジョージ・カンボソスJr(変動なし)
Ed Mulholland/Matchroom Boxing
まだこのリストに残れるほどの実力がカンボソスにあるか、疑問は残る。だがロマチェンコやヘイニーといった選手たちと今年の後半に戦えば、その答えは自ずとわかるだろう。カンボソスがライト級統一王者として君臨していることは否定しようのない事実だ。
8. ステファン・フルトンJr(変動なし)
「クール・ボーイ・ステフ」は素晴らしい成果を残した2021年をエンジョイした。1月にはアンジェロ・レオを倒してWBOスーパーバンタム級王者となり、初めてのタイトルを獲得したかと思えば、WBC王者ブランドン・フィゲロアに勝利し、王座統一を果たしたのだ。フィラデルフィア出身のファイターがどこまで到達できるか、楽しみだ。
9. ワシル・ロマチェンコ(変動なし)
(Mikey Williams/Top Rank via Getty Images)
2021年に復活を遂げ、ランキング復帰を果たした。2020年にテオフィモ・ロペスを相手に失意の敗北を喫したが、2021年6月には中谷正義にレフェリーストップ勝ちを収めると、12月にはコンテンダーのリチャード・コミーを相手に完勝を収め、トップ10リスト復帰を果たした。ロマチェンコを確固たるPFPトップファイターであると根強く支持するファンは多い。カンボソス、デヴィン・ヘイニー、ガーボンタ・デービスのようなライバルを倒し再びライト級王座に就くことで、高い順位への復帰を狙っていくだろう。
10. シャクール・スティーブンソン(初登場)
Mikey Williams / Top Rank
シャクール・スティーブンソンがいつかPFPランキングに入ることは間違いないことだった。ニューアーク出身のファイターは今回オスカル・バルデスを圧倒してスーパーフェザー級統一王者になったことで、初めてのランクインを果たした。スティーブンソンは24歳にして2階級世界王者であり、このランキングの常連になることが予想されている。これから130ポンド(スーパーフェザー級)を舞台にアンディスピューテッド王者を目指すのだろうか、それともライト級のビッグネームとの対戦の誘惑に惹かれ、階級を上げるのだろうか?
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
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5月8日(日) 9:00 | カネロ vs.ビボル | WBA世界ライトヘビー級タイトル戦 |
5月13日(金) 9:00 | アコスタ vs.リベラ | スーパーフライ級10回戦 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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