セルジオ・ペレス「11が僕のラッキナンバー」11番を選んだ理由は元チリ代表のサッカー選手｜F1

レッドブルのセルジオ・ペレスが、自身のカーナンバーに11を選んだ理由を明かしている。

『Formula 1』は各ドライバーがなぜその番号を選んだのかという企画を動画配信している。その中でペレスは昔から11番を選んできた理由を、次のように説明した。

「僕がこの番号を選んだ理由はイバン・サモラーノがクラブ・アメリカで着けていた番号だったからさ。当時、カートのカテゴリーで腕を磨いていたんだけど、初めて11番を使用したんだ」

「それから今に至るまで、僕は選べるのなら常に11番を要求してきた。自分にとって11はラッキーナンバーになったんだ。それに僕が個人的に使用しているメールアドレスにも11という数字が入っているんだよ」

この企画ではフランス人ドライバーのピエール・ガスリーが、フランスの英雄ジネディーヌ・ジダンの背番号にちなんで10を選んだと語っている。

一方でメキシコ人であるペレスが語ったのは、元チリ代表FWであり、チリの国民的英雄であるサモラーノだった。

かつてレアル・マドリー、インテルなどでプレーしたサモラーノだったが、2001年～2002年にかけて、メキシコのクラブ・アメリカでプレーしていた。当時、サモラーノは同クラブで最初に11番を着けた（後に9番へ変更した）ことから、ペレスはそれがきっかけで11を選ぶようになったとのこと。

サモラーノといえばチリ代表やインテル時代に9番を着け、ストライカーとして9という数字に特別なこだわりを持っていたことで知られる。ところが1998年夏、ロベルト・バッジョがインテルに加わることとなり、10番を着けていたロナウドが9番に変更。そして10番はバッジョが背負うこととなった。

9番をはく奪されたサモラーノはインテルで18番を選び、1と8の間に＋とクロスさせたテーピングを貼り、1＋8番としてプレーしたことでも有名（後に＋もマーキングされるようになった）。

サモラーノの背番号となると、9や1＋8を想起するフットボールファンも多い。だがメキシコ人ドライバーのペレスにとっては、クラブ・アメリカ時代初期の11番が特別な数字となっているようだ。

なお、今季F1デビューを果たしたアルファタウリの角田裕毅も、好きな数字は11と公言していた。だがペレスがすでに11を選んでいることから、F1でのカーナンバーは2倍の22にしたと明かしている。

20年前、クラブ・アメリカでサモラーノが別の背番号を選んでいた場合、現在F1で活躍するペレスと角田は異なるカーナンバーとなっていたかもしれない。