アルファタウリ代表、角田裕毅2年目の躍進に期待「ルーキーを雇った代償は覚悟していた…2022年は報われると信じている」｜F1

アルファタウリのフランツ・トスト代表が、新たな2022年シーズン、2年目を迎える角田裕毅に期待を寄せている。

2021年に7年ぶりの日本人F1ドライバーとなった角田裕毅は、アルファタウリでいきなりF1デビュー戦9位入賞を果たした。だがその後、なかなか結果を残せないもどかしい展開が続く。

後半戦に入るとシャシーの交換や、アレクサンダー・アルボンがアドバイザーとしてサポートに入るなど様々な要素が加わり、角田は確かな成長を示すように。予選でもQ3に進む頻度が高まっていった。そして迎えた最終戦のアブダビGPでは、8番手からスタートして徐々にポジションを上げ、最終ラップの再開時にはバルテリ・ボッタスを抜いて4番手に浮上。ホンダF1参戦最終戦で、キャリア最高位となる4位でレースを終えた。

結局角田は初年度で32ポイントを手にしたものの、110ポイントを稼いだ僚友、アルファタウリのエースであるピエール・ガスリーとは大きな差が開いた。

トスト代表は「確かに酸っぱさは伴ったかもしれないが、2022年は報われると信じている」と角田への期待を口にした。オランダ『Racingnews365』に対して語っている。

「ガスリーとの比較は酷だよ。ルーキーをドライバーに採用した時点で、その代償はある程度覚悟していた」

だがアブダビGPでの角田4位フィニッシュという結果は、トスト代表にとっても嬉しい成果だった模様で「これはレッドブルグループとしても重要な教育のプロセスだった。次のシーズンはより大きな結果となると信じている」と語った。

「ユウキは経験を積めばより大きなポイントを手にするドライバーだと示した。最初に酸っぱいリンゴをかじったようなもので、これは当然起こり得ること。それでも彼の学習曲線はまだ上へ向かっているし、より大きく成長してくれるだろう。これはとても大切な要素なんだ」

そしてガスリーについては「ピエールは素晴らしい成績を収めている。それは紛れもない事実だ。彼が多くのレースでトップ6～7に入るので、チームとして競争力のあるマシンを彼に提供してあげたい。いかに上位での争いができるのかがアルファタウリにとって新たなシーズンは重要となる」と絶大な信頼を寄せている。

2021年、アルファタウリは142ポイントを手にして、コンストラクターズ6位でシーズンを終えた。これは5位アルピーヌの155ポイントとは13点差という結果だった。

迎えた2022年は車両規定が変わるため、昨季とは勢力図が一変する可能性も十分にある。そんな中でも2年目の角田は、僚友ガスリーに迫る速さ、そして着実にポイントを稼ぐ安定感を示せるのか。トスト代表の期待に応えるという点でも、2年目はより結果を残していきたいところだ。

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