アルファタウリのトスト代表、2シーズン目の角田裕毅に期待「ユウキの競争力がさらに高まると確信している」｜F1

アルファタウリのチーム代表、フランツ・トスト氏がAT03のローンチ後、声明を発表している。新シーズンに向けて意欲を示した。

2021年シーズン、アルファタウリはシーズン142ポイントでコンストラクターズ6位でのフィニッシュとなった。この成績は前身のトロ・ロッソ時代含め、チームとして過去最多のポイント数、及び年間順位となった。

2022年型のAT03発表後、トスト代表は「昨季の結果にとても満足している。私たちにはファエンツァとビスターに強力なチームを有し、非常に優れたパートナーも数多くいる。2022年シーズンも強力なパフォーマンスを続けていけることを願うよ」と新シーズンへの抱負を語った。

「我々はスクーデリア・アルファタウリとして、3年目のシーズンを迎える。私たちと（レッドブルグループのアパレルブランドである）アルファタウリは今後も素晴らしい関係を継続していく予定だ。特に研究開発や新たなテクノロジーの活用において、ファッションとF1には多くの共通点があるからね」

トスト代表はレギュレーションの大きく変わる2022年シーズンの力関係について「今すぐに予測するのは難しい」と率直に述べている。

「完全に新しくなったテクニカルレギュレーションは、全チームが新世代マシンを白紙から設計しなければならないことを意味している。レギュレーションですべてが厳しく制限されているとはいえ、あるチームが極めてオリジナルなソリューションを見出して、パフォーマンスのアドバンテージを手にする可能性は十分に考えられるだろう」

「メカニカルからエアロダイナミクスまでのすべてが新しくなる。そのため、チーム間の力関係を予想するのは簡単なことではないんだ。だが、個人的にはマシン間のパフォーマンス差がより上位チームと接近することを望んでいる」

「ただ、リアルなところは最初のテストを終えた時点で我々のパフォーマンスがどのぐらいになるかぐらいしか見当がつかない。より具体的な全体像を手にするまでは、序盤の2、3レースを終えるまで待つ必要がある」

「一部のトップチームにアドバンテージはあるだろうが、トップチームと中団チームとの差は縮まるはずだ。おそらくすべてのマシンが近づくだろう。新世代マシンの登場によってレースアクションが増え、チーム差がなくなることで、F1ファンにとってレースがより楽しめるものになることを期待しているよ」

昨季と同様、ピエール・ガスリーと角田裕毅のドライバーズセットが継続となったことについては次のように述べ、期待を寄せている。

「このドライバーラインナップには非常に満足しているよ。ピエールは素晴らしいドライバーで、我々が優れたマシンを用意できれば、表彰台でフィニッシュできる能力を示してきた。ユウキは非常に高いスキルを持ったドライバーで、昨シーズンの終盤3戦のように、非常に優れたパフォーマンスを何回も示した」

「ユウキにとって、2021シーズンはF1ルーキーとして典型的な1年になった。その中で低迷やミスは必然だったと言えるだろう。F1デビューへ向け、彼をしっかり準備させたので、シーズン序盤は何回か良いパフォーマンスを見せてくれた。しかしその後、未経験のサーキットでのレースが続き、苦戦を強いられた。また、当然ながら、F1という厳しい競争の中でルーキドライバーがすぐに結果を出すのは簡単ではないということだ」

「それでもシーズン終盤に入るとマシンやテクニック、そしてエンジニアとの関係の習熟度を高めたことで、本当に優れたパフォーマンスを発揮してくれた。アブダビGPは4位フィニッシュとなったし、今季はユウキの競争力がさらに高まるはずだと確信しているよ」

トスト代表はガスリー、角田の組み合わせに大きな期待を寄せている。2022年シーズン、角田はアルファタウリで結果を残し、トスト代表の期待に応えたいところだ。

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