「ユウキは昨年よりはるかに高いレベルにある」アルファタウリ代表、2年目となる角田裕毅の成長に太鼓判｜F1

アルファタウリのフランツ・トスト代表が、2シーズン目を迎えた角田裕毅に期待を寄せている。

角田は先日、2月23日～25日に行われたバルセロナ合同テストに参加。初日の23日に121周を周回し、2日目は僚友ピエール・ガスリーがAT03を駆った。3日目、現地時間午後から角田はトラックに出る予定となっていたが、ガスリーが前半セッションでクラッシュしたためにフロントウイングとサスペンションに不具合が出たことにより、角田は3日目の出番がなかった。

このテストセッションを終え、トスト代表は「去年、ユウキはまだ多くの問題を抱えていたが、今年は違う」と語っている。モータースポーツメディア『racingnews365』がその言葉を伝えた。

「経験の少ないドライバーはトラックに出るまでの準備を軽視しがちだ。それはユウキを始めとした多くの若いドライバーに当てはまること。F1のマシンをコントロールすることがどれだけ大変なことか、それをよくわかっていない人が多いんだ」

「ただ、ユウキは大きく改善して今に至っている。ルーキーシーズン、フィジカル面で彼は苦労した。それは確かだが、今ではレースに向けてしっかりトレーニングを積み重ねている。F1のマシンをコントロールするためには、とてつもないフィジカルが必要になるんだ」

「コーナリングからブレーキ、そこでかかる負荷は下部カテゴリーのマシンとは比べ物にならない。それを知らずにF1のマシンに乗った誰もが苦労するものなんだ。10～15年前はもっと簡単だったんだけどね。今のF1マシンを操るためには多くの時間をジムで鍛える必要がある」

トスト代表は「ユウキはその重要性について、身をもって知った。彼は冬のオフ期間もしっかりとトレーニングしていたようだ。明らかにフィジカルは向上しているし、昨年よりもはるかに高いレベルにある」と述べ、2年目の角田がフィジカル面を大きく向上させていると喜んだ。

昨季、アルファタウリはシーズンを通して142ポイントを手にしたが、ピエール・ガスリーが110ポイントで総合9位、一方角田は32ポイントで総合14位だった。2年目を迎えた角田は、ガスリーとの差をどこまで詰めることができるのか。トスト代表の期待に応え、目に見えた結果を示したいところだ。

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