角田裕毅「開幕戦に向けて良い状態を築いていきたい」テスト2日目の内容に満足…エンジニアも角田を称賛「興味深い方向性が見つかった」｜F1

バーレーンプレシーズンテストの2日目、この日トラックを周回したアルファタウリの角田裕毅が、8時間のセッションを振り返っている。

11日に行われたテスト2日目、角田裕毅は午前と午後の合計8時間にわたって走行した。全ドライバー最多となる120周（F1公式は119周と表記）を走行した。

この日角田がマークしたベストタイム1:36.802は全体10番手タイムだったが、ロングランでのデータ収集がメインだったこともあり、角田本人は充実した内容だったと振り返っている。アルファタウリの公式メディアを通じ、次のようにコメントを発した。

「たくさんのラップを走行し、重要なプログラムを実行できた良い一日となりました。今日すべきことはパフォーマンスランではなかったですし、レースシミュレーションに重点を置いていました」

「ロングランに集中し、決勝レースを想定してこのクルマをどうコントロールすべきか、より理解できるようになりました」

「風が強く、一日中風向きの方向も変わっていたので、いろいろなコンディションでこのマシンをドライブすることができた。順応するのはかなり大変でしたが、本当に楽しかったです。全体的には良い一日だったと思います。まだ取り組むべき分野がいくつかありますが、ベースラインは良好だったと思います」

そして角田は「土曜日（テスト3日目）に再び走行するのを楽しみにしています。自信を持ち、開幕戦に向けて良い状態を築いていきたい。そして、そこでしっかりと良い結果が得られるよう、テスト最終日にすべきことはまだまだたくさんあります」と続け、現地時間午後から担当するテスト3日目に向けて照準を定めた。

チームエンジニアのジョナサン・エドルズも、テスト2日目を担当した角田の走りが、チームにとって多くのものをもたらしたと振り返っている。

「金曜日はユウキがAT03を走らせる番でした。午前中は、マシンのセットアップ、そして空力の部分でのデータ収集がメインだった。テストの序盤は風が強い上にホコリが多く舞っていて、路面温度も高かった。そのため、ラップ全体でバランスをとることがとても難しかった」

「完了したテスト項目から、いくつかの興味深い方向性が見つかったよ。これを今夜より詳細に解析し、最終日のテストに向けて活用したい。午後の後半に入り、3つのタイヤコンパウンドすべてを使用し、ロングランのレースシミュレーションも試すことができた。これは、ユウキだけでなく、チームの他のメンバーにとっても開幕戦の準備として、とても役立つものになる。マシンは全体的に信頼性が高く、メカニックはターンアラウンドで効率的だったね。これにより120周、そして649.44kmの走破距離でテスト2日目のプランを終えることができた」

現地時間12日、テスト3日目は前半セッションがピエール・ガスリー、そして後半セッションを受け持つのが角田となる。3日目はショートアタックなど、より実戦形式のデータ収集も予想される。

昨年のバーレーンテストは終盤に全体2番手タイムをマークし、デビュー前から話題をさらった角田。果たして2年目のテストはどのような締めくくりとなるのか。テスト3日目の走行も目が離せなくなりそうだ。

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