角田裕毅「レッドブルは目標…でもペレスは契約延長に値する」2024年までのペレス契約更新に複雑な心境を吐露｜F1

アルファタウリの角田裕毅が、セルジオ・ペレスがレッドブルとの契約を2024年まで延長したことについて、複雑な心境を明かしている。

メキシコ人ドライバー、ペレスは5月31日にレッドブルとの契約を2シーズン延長した。ペレスはレッドブル初年度の2021年、僚友マックス・フェルスタッペンを要所でサポートし、初戴冠をアシストしたことで評価を上げた。そして2022年型のRB18には、昨季のRB16Bよりアジャスト。上位グリッド進出の頻度は高く、フェルスタッペンとのポイント差も昨季よりも詰まっている。第7戦モナコGPで今季初勝利をマークし、その直後に契約延長を締結した。

ペレスの契約更新について、レッドブル再昇格が夢だと公言していたピエール・ガスリーは複雑な心境を明かしていた。そして、レッドブルグループの一員として戦う角田にとってもそれは同様だったようだ。オランダ『RacingNews365』に対して「レッドブルは自分にとって走りたいチーム」と明確な目標だと述べている。

「もちろん今すべきことはたくさんあるし、それに向かって集中している。ドライバーだったら誰もが速いチームのマシンに乗りたいし、自分にとってもレッドブルのレギュラーシートは目標になっている」

「ただ、ペレスが残している結果は確かなものだし、彼はそれに値すると言わざるを得ないと思う」

そして角田は、ウィリアムズでの下積みを経てから、今季メルセデスでルイス・ハミルトンを上回る活躍を見せる、メルセデスジュニア出身のジョージ・ラッセルに刺激を受けていると明かした。

「ジョージは多くのことを学んで今に至っている。彼はすべきことに集中し、今ではマシンをどう最適化すべきか、その手法をしっかりものにしている。自分も今アルファタウリで多くのことを習得していきたい」

F1で2シーズン目を迎えている角田は、アルファタウリの環境が快適であることも口にした。

「チームの中ではリラックスした雰囲気で楽しめています。チームスタッフとのコミュニケーションも円滑ですし、とても素敵な人ばかり。同じ目標に向かって頑張ろうとしている間柄でもあるし、今の環境にはとても満足しています。ただ、これまで他のチームのことはあまり考えることがなかった。なので、レッドブルに昇格するというチャンスについても強く意識はしていなかった」

2年目の今季は不用意なミスを目に見えて減らすなど、確かな成長を見せている角田。本人にとってもレッドブルのレギュラーシートは一つの目標として認識しているようで、ペレスの仕事ぶりを称賛しつつも、契約延長には複雑な感情を抱いていた模様だ。

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