2022年のF1開幕戦、第1戦バーレーンGPの決勝が現地時間20日行われた。
今季より10番グリッドまで予選Q2の突破使用コンパウンドを決勝でも使用する制約がなくなり、各車決勝では自由にスタートタイヤを選ぶ状況に。今季最初のレースではマクラーレンの2台のみがミディアム、それ以外の18台はすべてソフトタイヤを選択している。
スタートでは大きな混乱はなく、シャルル・ルクレール、マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツ、ルイス・ハミルトン、ケビン・マグヌッセンの順番でオープニングラップを終えた。
16番手スタートの角田裕毅は12番手までジャンプアップしている。5周目のストレートエンドで角田はアレクサンダー・アルボンを抜き、11番手に順位を上げた。
前方ではルクレールがレースを引っ張り、フェルスタッペンは大きく離されることもなく、付いていく流れに。10周目にはセルジオ・ペレスがハミルトンを抜き、4番手に順位を上げた。
ハミルトンは12周目、最初にピットインを行いタイヤをハードにスイッチした。2番手走行のフェルスタッペンは15周目に入り、ソフトからソフトにつなぐ。これでフェルスタッペンは異なるコンパウンドへのチェンジ義務を満たしておらず、2ストップ作戦が確定となる。サインツ、ルクレールもソフトからソフト、そしてペレスはソフトからミディアムにつないだ。
ルクレールはピットアウトした直後、フェルスタッペンのすぐさま前方に。次のホームストレートエンドでフェルスタッペンはルクレールを抜くも、ターン4の飛び込みでルクレールがすぐさまトップを取り返すという白熱のデットヒートを演じた。次の周も両者は同じ展開で競い合っている。だがフェルスタッペンはブレーキロックさせたことで軽くフラットスポットを作り、ルクレールがここからフェルスタッペンを少しずつ離す展開に。
28周目、ソフトからハードとつないだハミルトンが2度目のピットインを行い、今度はミディアムにチェンジ。今回のレースは各マシンにとって相当タイヤの消耗が激しい状況となっている。
後方では角田が後ろから迫ってきたアルファロメオのバルテリ・ボッタスと数周にわたってバトルを行い、30周目に角田はソフト、ミディアム、ソフトとつないだ。31周目にフェルスタッペンも2度目のピットインを行い、こちらはソフト、ソフト、ミディアムとなっている。ルクレールも次の周に入り、フェルスタッペンに合わせてソフト、ソフト、ミディアムとなった。ピットアウトするとフェルスタッペンよりも前で復帰し、アンダーカットを防いでいる。
40周目、アルピーヌの2台を追っていた角田がフェルナンド・アロンソをパスし、10番手に浮上。これで角田はポイント圏内まで浮上してきた。上位勢ではトップのルクレールに2番手フェルスタッペンがなかなか近づけず。3位争いでもサインツに対してペレスがなかなか近づけないという、フェラーリvsレッドブルの構図が続いた。
44周目の終わりにフェルスタッペンが3度目のピットインを行い、ソフト、ソフト、ミディアムからのソフトにつなぎ、これで57周の最後まで走り切る流れになる。
すると46周目、ガスリーのマシンから火が出て、ターン3でストップする。これでレースは一度バーチャルセーフティーカーになり、それからセーフティーカー導入となった。ここで3度目のピットインを行っていなかったドライバーが、こぞって最終スティント向けのタイヤにスイッチした。
ガスリーのマシン除去に時間を要したものの、レースは51周目から再開。セーフティーカー明けということもあり、トップのルクレールから隊列が詰まってのスプリントレースとなった。
ローリングスタートではルクレール、フェルスタッペン、サインツ、ペレスの順番は変わらず、後方では角田がミック・シューマッハを抜いて再び10番手と入賞圏内にポジションを戻した。
54周目には3番手サインツがフェルスタッペンを追い抜き、2番手に浮上。するとその直後、フェルスタッペンのマシンにトラブルが発生し、スローダウン。そのままリタイアとなった。そしてファイナルラップにはペレスにもトラブルが発生し、ターン1でまさかのスピン。レッドブルが終盤で2台消える大波乱となった。
開幕戦を制したのはルクレールで、2019年以来3年ぶりの勝利となった。2位にサインツが入り、フェラーリのワン・ツーフィニッシュとなっている。3位ハミルトン、4位ラッセル、5位マグヌッセン、6位ボッタス、7位オコン。そして角田裕毅は8位フィニッシュとなり、開幕戦で4ポイントを手にした。
なお、同レースでフェルスタッペン、ペレス、ガスリーがすべてマシントラブルで入賞を逃しており、レッドブルグループの4台で、ファイナルラップでチェッカーを受けたのは角田だけという結果となっている(フェルスタッペン&ペレスは規定により完走扱い)。
9位はフェルナンド・アロンソで、10位チョウ・グァンユがF1デビュー戦で入賞を果たしている。
第1戦バーレーンGP・決勝結果
1/シャルル・ルクレール/フェラーリ/1:37:33.584
2/カルロス・サインツ/フェラーリ/+5.598s
3/ルイス・ハミルトン/メルセデス/+9.675s
4/ジョージ・ラッセル/メルセデス/+11.211s
5/ケビン・マグヌッセン/ハース/+14.754s
6/バルテリ・ボッタス/アルファロメオ/+16.119s
7/エステバン・オコン/アルピーヌ/+19.423s
8/角田裕毅/アルファタウリ/+20.386s
9/フェルナンド・アロンソ/アルピーヌ/+22.390s
10/チョウ・グァンユ/アルファロメオ/+23.064s
11/ミック・シューマッハ/ハース/+32.574s
12/ランス・ストロール/アストンマーティン/+45.873s
13/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ/+53.932s
14/ダニエル・リカルド/マクラーレン/+54.975s
15/ランド・ノリス/マクラーレン/+56.335s
16/ニコラス・ラティフィ/ウィリアムズ/+61.795s
17/ニコ・ヒュルケンベルグ/アストンマーティン/+63.829s
18/セルジオ・ペレス/レッドブル/DNF
19/マックス・フェルスタッペン/レッドブル/DNF
‐/ピエール・ガスリー/アルファタウリ/DNF
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第19戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第20戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第21戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第22戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第23戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |