スプリントレース、今季3レースから2023年は6レースに拡大へ…すでにF1は委員会で実施に向け容認｜F1

2023年の来季、F1のスプリントレースが現状の年3回から、年6回に開催回数が増える方向性で調整が進んでいる模様だ。

2021年より実施されているスプリントレースは、昨季、今季ともにシーズン3回カレンダーに組み込まれている。日曜日の決勝以外に土曜日にも緊迫感のある、重要性の高いレースを行う目的により実施されたもの。決勝の1／3ほどの距離となる約100kmのレースで、タイヤ交換の義務はない。このスプリントレースにより、決勝のグリッド順が決まる。

一方では金曜日にフリー走行1度を消化したのみですぐさま公式予選に入る、土曜日の前半セッションであるフリー走行2回目がパルクフェルメ状態により、各チームはマシンに大きく手を入れることができない、フリー走行の回数が減るために実戦経験の少ない若手には不利、そして一度のミスで決勝のグリッド順も大きく後方になってしまうなど、白熱したレース展開が期待される一方で、多くの問題点及び改善点があると指摘されてきた。

ポイント数についても、2021年は1位3点だったが、今季より1位8点～8位1点とポイント獲得順位が拡大し、スプリントレースの重要性がより増している状況となる。

そして現地時間26日、イギリス『BBC』は「F1の委員会が火曜日に行われ、スプリントレースについて来季は年6回実施する見通しになった」と伝えた。

「すでに委員会でこの議題は扱われ、スポンサーや開催者などの了解を得ている。F1は満場一致でこの動きを支持した」

FIAは「トラックサイドの運営、人員に与える影響を懸念しているが、レースは十分に実施可能なはず。我々が適切に仕事をするため、リソースを確保して運用することが重要」と声明で述べている。

2022年の今季、本来はスプリントレースが6レース実施されるプランもあった。だが行うための金銭的な事情含め、各チームとの調整がうまくいかなかったことから、今季はエミリア・ロマーニャGP、オーストリアGP、サンパウロGPの3レースのみとなった。だが2023年の来季は、6レースに拡大されることが既定路線となっているようだ。

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