レッドブル顧問マルコ氏「来季のドライバーは夏までに決める」ペレス続投かガスリー再昇格か…第3の選択肢も？｜F1

王者マックス・フェルスタッペンは今季開幕前の3月3日、レッドブルとの契約を2028年まで延長した。長期契約を結んだ新王者の相棒は、今季セルジオ・ペレスが務めている。だが、メキシコ人ドライバーは単年契約となっており、まだ来季のセカンドシートは確定していない。

事実上1つしか空いていないレッドブルの来季シートについて、チームの特別顧問を務める重鎮ヘルムート・マルコ博士が語っている。

マルコ氏は「来季、フェルスタッペンと組むドライバーは夏までに決めたい」と語った。イギリス『Sky Sports』がその言葉を伝えている。

「サマーバケーションのタイミングまでには、来季マックスと組むチームメートを選ぶ」

「ピエール（ガスリー）とは2023年まで契約を結んでいるし、彼との時間はまだ十分にある。レッドブルと同様にアルファタウリのパフォーマンスにも引き続き注視しているよ」

「もし彼との契約が切れてしまい、レッドブル昇進のチャンスを提供できなかった場合、レッドブルグループとしてピエールを失う可能性が高い。それを我々は望んでいない」

「ただ、現在はチェコ（ペレスの愛称）と契約を結んでいるし、これらいろいろなパフォーマンスを比較する必要がある。チェコはマシンにしっかりアジャストしているし、本人もレッドブルで快適に過ごしている。そしてチームのことをよく理解しつつある。レッドブルの開発状況がうまくいき、こうなったことをとても嬉しく思っているよ」

来季、フェルスタッペン＆ペレスのコンビ継続で3季目に突入となるのか、それとも2019年前半戦のように、フェルスタッペン＆ガスリーのセットとなるのか、レッドブルのセカンドドライバーについては引き続きあらゆる選択肢をアイデアとして持っておくと重鎮マルコ氏は口にしている。

なお、レッドブル・グループと契約しているドライバーは、現在F1で戦っている角田裕毅、アレクサンダー・アルボンも該当となる。F2ではユーリ・ヴィップス、リアム・ローソン、ジェハン・ダルバラ、デニス・ハウガー、岩佐歩夢も奮闘しており、今季のF2ポイント次第では、来季F2からF1への引き上げが生じてもおかしくない。

レッドブルは今季のRB18が以前に比べて扱いやすいマシンに仕上がっていることもあり、ペレスは第4戦まで54ポイントを稼いでドライバーズランキング3位に付けている。これは総合2位であるフェルスタッペンと5ポイント差という内容だ。

ペレスの契約更新が最有力候補と目される一方で、異なる選択肢というシナリオも十分に考えられる。その場合はガスリーの再昇格もマルコ氏はアイデアの一つと認識しているようだ。また、アルボン、もしくは角田という第3の選択肢をチョイスするシナリオも、可能性はゼロではない。

レッドブルは来季のセカンドドライバーを、誰に任せることになるのか。マルコ氏が「引き続き注視する」と語ったように、今季の戦いぶりが来季シートに大きく影響することとなる。

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