予選4番手ペレス、予選Q3の終盤のコースアウトを回顧「ユウキがおかしかったわけではない。近づきすぎて乱気流を浴びた」｜F1

第18戦メキシコGPの土曜セッション終了後、レッドブルのセルジオ・ペレスが予選を振り返っている。

メキシコGPは母国グランプリということもあり、レッドブル勢はフリー走行時から好調だったことも相まって、ペレスにはマックス・フェルスタッペンとのフロント・ローを期待する声も多かった。

だが予選ではQ3最初のアタックで4番手タイムとなり、ラストアタックではセクター3でコース外へと避けた角田裕毅に続き、レースラインから外れる状況に。ペレスはベストラップを刻むことができず、さらに後方から迫ったマックス・フェルスタッペンもラストアタックでアクセルを緩める運びに。

ペレスは予選後、チームの公式メディアを通じ「前のユウキが突如コースオフしたんだ」と述べつつ、コース上の実情について説明した。

「ユウキがおかしかったわけではない。あの場面で近づきすぎたこともあり、僕がブレーキをかけざるを得なかった。そこでダウンフォースを失い、不運にも多くの乱気流を受けてコントロールが乱れたんだ。結果として最後のアタックができなくなってしまった」

「実はセッティングを変えたため、フリープラクティスと同じ状況ではなかった。予選通じてペースがあまり良かったわけではないけど、ラストアタックまでに改善できていただけに、最後はコンマ数秒タイムを上げることができたんじゃないかと思っている」

「決勝ではグリッドの位置よりもスタートのほうが重要になるだろう。そのためにも今日はレースに向けてしっかりとデータを分析していきたい。レースではファンのみんなとポディウムで祝福できるよう、全力を尽くす」

予選3番手となったフェルスタッペンも「前方で何が起きたのかよくわからなかった」とその時の状況を振り返っている。

「チェコとユウキが膨らんで土煙が舞ったように見えたので、クラッシュが起こったと思ったんだ。ここのコースでは以前、イエローフラッグ違反を取られたこともあったから、スローダウンせざるを得なかった。結果としてタイムを出すことができなかったね」

オランダ人ドライバーは「レッドブルでフロント・ローを独占できなかったことは残念だけど、それでも3番手という結果は悪いものではない。決勝がエキサイティングなレースになればいいなと思っているし、最初のターン1まで十分に距離はある。何が起こるか、見てみよう」と続け、決勝での巻き返しを誓った。

メルセデスのバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンがフロント・ローからのスタートとなり、レッドブルの2台はセカンド・ローからのレースとなる。

メキシコGPの舞台エルマノス・ロドリゲス・サーキットはグリーンライト直後から抜きどころのロングストレートで勝負となるが、ターン1までにメルセデス勢をオーバーテイクできるのか。スタートからの蹴り出しは大きな見どころとなる。

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