2021年の開幕戦バーレーンGPの結果を受け、『Formula 1』は現地時間3月31日、今季ドライバーのパワーランキングを発表した。F1デビュー戦で9位フィニッシュを果たした角田裕毅は高く評価されており、5位に名を連ねている。
1位は開幕戦でポディウムの頂点に立ったルイス・ハミルトンで「ハミルトンとメルセデスは難しい状況にありながら、頂点を奪うためにアグレッシブな戦略を実行した。そして96度目の優勝をつかみ取った。彼が開幕戦で優勝したのは2015年以来のこと」と伝え、全ドライバーの評価基準でもある最高点、10.0点としている。
ランキング2番手はマックス・フェルスタッペンで9.3点となっている。「オランダ人はすべてのプラクティスでトップタイムをマークし、予選でも速さを見せた。だが決勝では戦略的にライバルの先行を許し、ラップ53ではターン4でトップに立つも、このオーバーテイクが正当なものだったのか、という疑問符もついた。そしてレース後に失望したことを公言したが、今季彼が正攻法でレースを運べば、自身が真のタイトル候補であると分かっていることだろう」と寸評で伝えた。
9.2点で3位に付けたのは決勝で4位のランド・ノリスで「彼はバーレーンが大好きで、このトラックではキャリアで6位以下になったことがない。英国人はマクラーレンで確かなパフォーマンスを見せた。今年、マクラーレンが久しぶりに勝利できるのではないかと期待させるものだった」と紹介している。
4番手は決勝6位だったフェラーリのシャルル・ルクレールで、8.8点だった。「競争力がないフェラーリSF1000(2020年型のマシン)での厳しい1年に耐え、彼はノリスに匹敵するほどの競争力があることを示した。おそらくスクーデリア・フェラーリにとって、再建の年になると予感させるような力強いスタートだった」と評した。
そして5番手には決勝9位だった角田裕毅で8.2点を付け、高得点の理由を次のように強調した。
「過大評価と思う人もいるかもしれないが、信じるに値する。バーレーンGPのグリッドには3人のルーキーがいて、最も素晴らしいパフォーマンスを見せたのはアルファタウリの角田裕毅だった」
「アルファタウリはミディアムタイヤで予選Q2からの突破を狙い、日本人に大きな課題を与えた。角田にとってそれはクリアできなかった一つのハードルとなってしまった」
「だが彼は決勝において、父親が最もお気に入りだというF1ドライバー(おそらく今では2番手のお気に入りになってしまったことだろう/※愛息子が1番に浮上したという比喩)のフェルナンド・アロンソを追い抜き、デビュー戦でポイントを手にした初の日本人ドライバーとなった。9番手のポジションに押し上げるまでのプロセスも見事なオーバーテイクだった」
このランキングでは、5番手評価の角田までが8点台で、6位のカルロス・サインツ以下は7点台となっている。
まだ初戦を消化したのみで、アルファタウリと角田裕毅がどの位置で今季競えるのか、ポテンシャルが不透明な部分もある。それでも元王者のアロンソやセバスチャン・ベッテルのほか、ジョージ・ラッセルやランス・ストロールなどライバルを次々に抜いた速さを見せたことから、F1のパワーランキングで角田は全体5番手という上々の評価となっている模様だ。
このランキングは各グランプリの成績により、変動していくことになる。第2戦エミリア・ロマーニャGP以降も角田裕毅には、パワーランキングで上位に名を連ねるような活躍が期待されるところだ。
F1ドライバー・パワーランキング/第1戦終了時点(10位まで)
1位(10.0):ルイス・ハミルトン/メルセデス|開幕戦1位
2位(9.3):マックス・フェルスタッペン/レッドブル|開幕戦2位
3位(9.2):ランド・ノリス/マクラーレン|開幕戦4位
4位(8.8):シャルル・ルクレール/フェラーリ|開幕戦6位
5位(8.2):角田裕毅/アルファタウリ|開幕戦9位
6位(7.8):カルロス・サインツ/フェラーリ|開幕戦8位
6位(7.8):ジョージ・ラッセル/ウィリアムズ|開幕戦14位
8位(7.7):セルジオ・ペレス/レッドブル|開幕戦5位
8位(7.7):フェルナンド・アロンソ/アルピーヌ|開幕戦リタイア
10位(7.3):バルテリ・ボッタス/メルセデス|開幕戦3位
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月26日(金) ~27日(土) | 3月28日(日) |
第2戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月16日(金) ~17日(土) | 4月18日(日) |
第3戦 | ポルトガルGP | 4月30日(金) ~5月1日(土) | 5月2日(日) |
第4戦 | スペインGP | 5月7日(金) ~ 8日(土) | 5月9日(日) |
第5戦 | モナコGP | 5月20日(木) ~22日(土) | 5月23日(日) |
第6戦 | アゼルバイジャンGP | 6月4日(金) ~5日(土) | 6月6日(日) |
第7戦 | フランスGP | 6月18日(金) ~ 19日(土) | 6月20日(日) |
第8戦 | シュタイアーマルクGP | 6月25日(金) ~26日(土) | 6月27日(日) |
第9戦 | オーストリアGP | 7月2日(金) ~ 3日(土) | 7月4日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月16日(金) ~ 17日(土) | 7月18日(日) |
第11戦 | ハンガリーGP | 7月30日(金) ~31日(土) | 8月1日(日) |
第12戦 | ベルギーGP | 8月27日(金) ~28日(土) | 8月29日(日) |
第13戦 | オランダGP | 9月3日(金) ~ 4日(土) | 9月5日(日) |
第14戦 | イタリアGP | 9月10日(金) ~ 11日(土) | 9月12日(日) |
第15戦 | ロシアGP | 9月24日(金) ~25日(土) | 9月26日(日) |
第16戦 | トルコGP | 10月8日(金) ~ 9日(土) | 10月10日(日) |
第17戦 | アメリカGP | 10月22日(金) ~ 23日(土) | 10月24日(日) |
第18戦 | メキシコGP | 11月5日(金) ~ 6日(土) | 11月7日(日) |
第19戦 | サンパウロGP | 11月12日(金) ~ 13日(土) | 11月14日(日) |
第20戦 | カタールGP | 11月19日(金) ~ 20日(土) | 11月21日(日) |
第21戦 | サウジアラビアGP | 12月3日(金) ~ 4日(土) | 12月5日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 12月10日(金) ~ 11日(土) | 12月12日(日) |