最大51Gで病院搬送のフェルスタッペンが退院…事故誘発も優勝で歓喜のハミルトンを非難「スポーツマンシップに反する」｜F1

イギリスGP決勝のオープニングラップでタイヤバリアに衝突。無念のリタイアとなったマックス・フェルスタッペンは病院に緊急搬送されたが、大事に至らず、同日夜に退院したことが公表されている。

現地時間18日に行われたF1第10戦、イギリスGPではポールポジションからスタートしたフェルスタッペンが、ルイス・ハミルトンと序盤から競り合う形に。高速コーナーのターン9ではハミルトンの左フロントタイヤがフェルスタッペンの右リアタイヤに接触。

フェルスタッペンの右リアは大きく破損し、制御不能になってそのままコースアウトし、タイヤバリアへと激しく衝突。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表によると、フェルスタッペンはこの時最大51Gもの衝撃を受けたという。

自力でマシンから降りたフェルスタッペンだが、すぐさま病院へと搬送された。精密検査を行った結果、問題はなく同日の22時に退院したとレッドブルが公表している。

「マックスはすぐさまサーキットのメディカルセンターへと向かい、医師の判断の結果、ヘリコプターでコベントリー病院へと運ばれ、さらなる精密検査を受けた」

「その結果、大きなケガも確認されず、22時に退院したことを報告します。マックスと我々レッドブルはシルバーストン、そしてコベントリー病院でケアに尽力してくれたすべてのスタッフに御礼を申し上げます」

そして、フェルスタッペン本人も自身のSNSを通じて「僕は大丈夫だよ。ただ、このような形でレースから弾き出されたことを残念に思っている。（ハミルトンに科された10秒加算の）ペナルティは僕らの助けにはならず、ルイスが行った危険な行為は正当化されるべきものではない」との見解を示している。

「自分が病院に搬送されている時、喜んでいるハミルトンの姿を中継で見た。それはとても無礼であり、スポーツマンシップに反する行動だと僕は認識している。でも、僕らは次に向けて集中していく」

今季のタイトル争いはフェルスタッペンvsハミルトンの一騎打ちとなっている。だがイギリスGP決勝では両者が接触し、フェルスタッペンがノーポイントに終わった一方で、優勝したハミルトンは25ポイントを手にした。両者のドライバーズタイトル争いは、第10戦終了時点で8ポイントまで狭まった。

明確なライバル関係となっている両者の接触、明暗分かれた今回の結果は、今後大きな余波をもたらすことになるかもしれない。

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