「なんとしてもポイントを獲得したい」角田裕毅が第8戦アゼルバイジャンGPでの入賞に意欲…昨季7位のバクーには好印象｜F1

アルファタウリの角田裕毅が、第8戦アゼルバイジャンGPに向け、意欲を示している。

第7戦モナコGPで角田は、予選で11番グリッドを獲得。だがウェットの路面からスタートしたこともあり、後方スタート勢がインターミディエイトに履き替えてタイムを上げた一方、角田はタイヤ交換が後手に。また、トラフィックに引っかかったほか、終盤にはミディアムタイヤのデグラデーションに苦しみ、ターン1でオーバーラン。結果としてソフトに履き替えてフィニッシュチェッカーを受けたが、17番手に順位を落としての完走となった。

角田は「モナコを終え、しばらくファクトリーでチームスタッフとデータを研究し、何が起こったのかを分析していました」とチーム公式メディアを通じて語っている。

「すべてのフリープラクティスでトップ10に入っていたし、予選ではピエール（ガスリー）とそろってQ3に進出することを目標としていました。でも残念ながら、それはできなかった」

モナコGPの予選ではQ1残り3分を切り、セクター3で角田はウォールに接触。ピットまで戻れたが、残り2分で赤旗中断となった。角田は再開後にすぐさまコースに出てタイムを更新し、Q2進出。僚友ガスリーはコントロールライン通過前にタイムオーバーとなり、最後のアタックに入れずQ1脱落となった。

「Q1では自分が引き起こした問題によって、ピエールのパフォーマンスにも影響が及んだ。接触で大きなダメージにはならず、赤旗になったのは想定外でした。それでも肝心なことは、ウォールにヒットしてはいけないということ。決勝では天候が自分の後押しにならなかったですし、その点は残念でした。次はチャンスを生かせるようにしたい」

昨季のアゼルバイジャンGPでは、タイヤバーストでマックス・フェルスタッペンがリタイアしたこともあり、終盤にスタンディングスタートとなった。角田は一時5位を走行するも、2つ順位を落として7位でフィニッシュとなった。本人は「去年は力強いパフォーマンスを見せることができたバクーに戻る」と語り、アゼルバイジャンGPでの躍進を誓った。

「予選では8番グリッドを獲得し、決勝では赤旗からフィニッシュまでに順位を2つ失いましたが、一時は5番手を走りました。バクーのトラックに苦手なところや、ネガティブな印象はありません」

「特にセクター2区間は歴史ある建物の間を通って行きますし、とても好きなコースです。とても長いストレートだけでなく、オーバーテイクを仕掛けるチャンスはたくさんありますし、気に入っているトラックです」

「アゼルバイジャンでクリーンなレースウィークを過ごし、できる限り最良の結果を得たい。なんとしてもポイントを手にしたいです。モナコで起こったことを繰り返すわけにはいかない」

角田は2021年のデビュー戦バーレーンGPでいきなり9位入賞を果たし、2度目のポイント獲得は第6戦アゼルバイジャンGPの7位フィニッシュだった。「気に入っている」と語る相性の良いバクーで、2年連続の入賞を果たせるのだろうか。

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