初の中国人F1ドライバー、チョウ・グァンユは苦戦必至か…『F1』公式「角田裕毅、シューマッハも昨季は苦戦を強いられた」｜F1

新シーズン、ドライバーラインナップが総入れ替えとなったアルファロメオに『F1』公式が注目している。

2021年シーズンはコンストラクターズ10チーム中9番手となったアルファロメオ。キミ・ライコネンは引退、アントニオ・ジョビナッツィも契約更新とならず、2022年はフォーミュラEで戦う傍ら、ミック・シューマッハとともに兼任でフェラーリのリザーブドライバーを務めることになった。

そしてメルセデスを去ったバルテリ・ボッタスと、F2で年間3位となった初の中国人F1ドライバー、チョウ・グァンユがアルファロメオのシートに収まることとなっている。

『F1』公式は新ラインナップとなったアルファロメオについて「32歳のドライバー（ボッタス）はチームにとって大きな資産になる」と強調している。

「ボッタスはチャンピオンチームから去ることになったが、フレデリック・ヴァスール代表は彼に大きな期待を寄せている。グリッド内では最も経験豊富なドライバーであり、彼の優勝経験はチームに新たな時代をもたらすことになるかもしれない」

「メルセデスで（ルイス）ハミルトンと5シーズン共闘したフィンランド人ドライバーは、新たなタリスマン（お守り）としてさらなる繁栄を可能にすることも十分にあり得る」

一方でF1に昇格となったチョウ・グァンユについては「ボッタスの持つ経験から恩恵を受けるだろう」と紹介した一方、ルーキーシーズンが難しいものになるとも説いた。

「1年目のF1ドライバーはとても難しいもの。それは昨季の角田裕毅、ミック・シューマッハ、ニキータ・マゼピンの3人がかなりの苦戦を強いられたことからも明らかと言える。とりわけ後者2人はほとんどのレースでグリッドの後方を走った」

「したがってチョウがハンドルを握っても、結果を示すまでにしばらく時間を要することになるだろう。昨季のF2レースで4勝をマークしたドライバーは、アブダビのテストで270周近くを走行した。さらにシーズン前のテストでは、多くの周回を重ねる必要がある」

また、2022年は車両規定が変わるうえに公式テストの機会が少ないこともあり「新たなマシンに慣れるのは難しいものとなる。22歳のドライバーだけではなく、他のドライバーも新しいレギュレーションに慣れるまで苦労するだろう」とも指摘している。

2022年の新マシンは2月10日にアストンマーティンが初お披露目となり、そこから11日にマクラーレン、14日アルファタウリ、17日フェラーリ、18日メルセデス、21日アルピーヌと発表が相次ぐ。

そして同23日～25日にはスペインのバルセロナでプレシーズンテストを行い、3月10日～12日には開幕戦の地、バーレーン・サクヒールで公式テストを行う。2022年のマシン、そして各チームの力関係は昨季からどう大きく変わるのか、開幕に向けてそのベールは徐々に明らかになっていくこととなる。

アルファロメオは昨季9位からボッタス＆チョウに変わり、上のポジションを目指すことができるのか、新マシン発表が待たれる。

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