ウェバー氏、元王者アロンソのF1復帰に疑問「アルピーヌで摩擦の火種になる…もっと若手にチャンスを」｜F1

過去2度のF1王者、39歳フェルナンド・アロンソは今季、2018年以来3季ぶりとなるF1復帰を果たした。

だが、かつてアロンソとも長らく戦った好敵手、マーク・ウェーバー氏は「F1界はもっと若いドライバーにチャンスを与えるべきだと思う」とアロンソのF1復帰に苦言を呈している。

ウェバー氏は『ON THE MARBLES』の配信を通じ、次のような見解を示した。

「確かにフェルナンドはビッグネームだ。だけどモータースポーツ界はもっと未来に目を向けるべきだと私は思う。それこそ20年前にアロンソを見つけたように、有望株にF1の舞台で戦ってもらいたい。これからのことを考えたら、そうあるべきなんじゃないのかな？」

そしてウェバー氏はアルピーヌのチーム内において、新たな問題が生まれる可能性があると指摘している。

「もしフェルナンドが（エステバン）オコンを常に圧倒し、アドバンテージを示すことができるのならそれは素晴らしいことだ。だけどそれが逆だった場合、一気にチーム内の状況は悪化するだろうね」

「オコンがもしフェルナンドを打ち負かすようだったら、アルピーヌ内部には大きな摩擦が生まれるだろう。果たしてフェルナンドは公正な戦いでオコンより劣っていた場合、その事実を受け入れられるだろうか？」

1976年生まれ、オーストラリア人ドライバーのウェバー氏は2007年～2013年にかけてレッドブルのレギュラードライバーを務め、F1通算9勝をマークしている。当時同僚だったセバスチャン・ベッテルが2010年～2013年までドライバーズタイトル4連覇を達成。一方でウェバー氏は11歳年下のベッテルとは同僚でありながら、何度となく衝突し、激しく競った間柄でもあった。

F1で2年ブランクのある39歳アロンソが変わらず競争力を保てているのか、ウェバー氏は独自の見識を示しながら、憂慮のコメントを発している。