ガスリー「ハミルトンでもハースやウィリアムズに乗ったら最後尾」今のF1界はマシン性能で順位が決まると主張｜F1

アルファタウリのピエール・ガスリーが、現在のF1界は下位チームにとって優勝争いに加わることがノーチャンスだと説いている。その中で7度のルイス・ハミルトンでも、下位チームのマシンでは太刀打ちができないとの見解を示した。

ガスリーはフランスのジャーナリスト、ウーゴ・トラバース氏とのインタビュー配信を通じ、2022年シーズンに向けた意気込みを口にしている。

「自分は高いモチベーションを保っているよ。どうしても達成したい目標があり、それを実現するために明確なアイデアを持っている」

今季もアルファタウリから走ることになったフランス人ドライバーは、かつて2019年にトロ・ロッソからレッドブルへと昇格を果たすも、本領を発揮できずにシーズン半ばでトロ・ロッソへと出戻りになった。本人はそのことが苦い思い出となっている模様だ。

「僕は23歳のとき、レッドブルに昇格した。それはまさに夢にまで見たチャンスだった。すべてが完璧なタイミングだったはずだけど、自分の力を十分に発揮することができなかった」

「やはり自分にとってはとても困難な状況だったよ。せっかく大きなチャレンジだったのに、うまくいかずにその道は絶たれてしまった。多くの人がガスリーは終わったドライバーだと思ったことだろう」

「だけど、自分はそこで諦めず、次のページを開いてできる限りのことをしようと切り替えたんだ。トロ・ロッソと一緒なら自分の力を示すことができるとわかっていたからね」

そして現在のF1は優勝を狙えるトップチームと中団以下の差が激しいことから、次のようなコメントも発している。

「でも残念ながら、僕らがいる世界はマシンの出来が結果に直結してしまう。たとえルイス（ハミルトン）のようなドライバーだって、彼がもしハースやウィリアムズのマシンに乗ったら、最後尾で戦うことになる」

「そうなったら彼は3位や5位での戦いさえもできない。おそらく16位や18位での戦いを余儀なくされるだろう」

現在はアルファタウリでエースを務めるガスリーだが、以前からレッドブル再昇格が目標だと公言。もしその道が開けないようなら、レッドブルグループとの契約を更新せずに異なる道へ進むことも示唆している。

果たしてガスリーが口にしたように、レギュレーションの変わる2022年シーズンも上位勢と下位チームの戦力差は大きいままなのか。勢力図がどのように変容するのかは現時点で不透明だが、中団勢のアルファタウリで実力を示しているガスリーにとって、今季はステップアップの布石とも言える1年になるかもしれない。

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