「予選で役割を華麗にこなした…彼こそドライバー・オブ・ザ・デイ」F1著名ジャーナリストが角田裕毅の仕事ぶりを称賛｜F1

F1第18戦メキシコGPの公式予選の結果を受け、F1の著名ライターが角田裕毅の予選セッションについて「彼こそ、この日のドライバー・オブ・ザ・デイ」との見解を示した。

現地時間6日行われたメキシコGP予選で、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得。同レースではレッドブルがアドバンテージを示すものと見る向きもあったが、予選Q3ではラストアタックでベストタイムをマークできず、マックス・フェルスタッペンが3番手、セルジオ・ペレスが4番手となった。

このラストアタックの際、セクター3では僚友ピエール・ガスリーへのけん引役を終えた角田が、ピットに向かう途中だった。角田は後方からペレスが来ていることを察知してコース外に出て、邪魔にならないライン取りを行った。

だがペレスはその状況を見て同じくラインを外し、コース外に外れた。その後方からやってきたフェルスタッペンがアクセルを緩めることに。レッドブル2台は最後のアタックでベストラップを刻むことができない結果となった。

『F1』公式のデジタルプレゼンター、リバティメディアの著名ジャーナリスト、ウィル・バクストン氏は、自身のSNSでこの状況についてこう論じている。

「レッドブルはポールポジションを手にできなかった。そのことは頭が痛い状況かもしれないね。それでも予選セッションで最も輝いたのは角田裕毅だった」

「チームが求めるすべてのミッションをこなし、彼は自身の役割を華麗に果たした。Q3のシーンについても、兄弟チーム（レッドブル）の邪魔にならないよう、自分からラインを外していた。ドライバー・オブ・ザ・デイにふさわしい仕事ぶりだった」

同レースではパワーユニット交換により、角田は後方からのスタートが確定。それでも予選Q2最初のショートアタックではソフトタイヤを履いて全体3番手タイムを叩き出し、早々にQ3進出をほぼ確実なものとした。Q2のラストアタックではロングストレートで僚友ガスリーの前方を走行し、スリップストリーム創出によりアシストしている。

Q3でも角田は2度に渡ってガスリーのサポートを行った。そのうえでQ3ではノリスがアタックを行わなかったこともあり、角田は全体9番手で予選セッションを終えることに。

パワーユニットを交換したドライバーは角田、ランド・ノリス、エステバン・オコン、ランス・ストロールの4人となったが、この4名の中で最も前の順列で予選を終えた角田は決勝で17番手スタートとなった。

公式予選で見せた一発の速さ、そしてチームへの献身性など、角田の仕事ぶりについてバクストン氏は「最も輝いていた」と賛辞を贈っている。

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