元F1ドライバーのベルガー氏が角田裕毅を称賛「才能豊かなドライバー。若い頃のアレジを思い出す」｜F1

元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガー氏が、2021年のF1について「今シーズンのF1は最高に面白い」と言及している。

現役時代はマクラーレン、ベネトン、フェラーリのレギュラードライバーを務めたことで知られるベルガー氏は、オーストリア『Servus TV』に対し、現在のF1界について自身の見解を示した。

「マックス（フェルスタッペン）はドライバーズタイトルを手にするため、必要な要素をすべて備えている。2021年は彼が最初のタイトルを獲得するかもしれないね。十分に機が熟している」

「マックスのような若いドライバーが、ルイス（ハミルトン）のようなベテランと白熱したタイトル争いをするという流れは、レースとしてとても素晴らしいことだと思う。今、レッドブルはメルセデスと五分以上の戦いをしている。かつてはウィリアムズ、フェラーリ、マクラーレンが激しく戦っていたが、近年はそのような均衡した戦いがほとんど見られなかった」

「マックスが多くのことを学び、今ではレース中のミスもほとんど見られなくなった。彼は王者にふさわしい戦いをしていて、それによりこのようなエキサイティングな戦いが実現していると思うよ」

フェルスタッペンを称賛した一方、ベルガー氏はルーキーの角田裕毅についても語った。角田がレース中の無線において激しい言葉遣いをしていることに、ベルガーは理解を示している。

「気にする必要はないだろう。レッドブルはユウキを育てようと尽力しているし、彼の無線での言葉は目をつぶっていいと思うね。それに我々が現役のときはそのようなことで何か取り上げられるようなことはなかったはずだ。それこそ、当時音声の質は低かったし、何を言っているのか外部の人は分からなかったかもしれないけどね」

そしてベルガー氏は角田の才能を高く評価していると明かした。

「モータースポーツの世界では感情がとても重要な要素となるんだ。他のスポーツと同じように、感情豊かな人間がマシンを駆っているとファンのみんなに知ってもらう機会が重要だ。それはとても良いことだとも思っている」

「それにユウキはとても才能豊かなドライバーだ。ユニークであり、オープンな存在でもあるね。彼を見ていると若い頃のジャン・アレジを思い出す。ユウキは変わらず、そのままでいてほしい。モータースポーツファンはそのようなドライバーが大好きだと思うよ」

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