角田裕毅の才能を元F1王者も称賛…予選Q1で2番手通過直後に「このまま行けば成層圏までブッ飛ぶ」｜F1

アルファタウリの角田裕毅がバーレーンGP予選で存在感を示した。全体2番手タイムだった予選Q1の内容を受け、元F1王者が驚きのリアクションを見せている。

現地時間27日に行われた開幕戦バーレーンGPの予選で、F1デビューとなる角田裕毅は、予選Q1最初のアタックでマックス・フェルスタッペンに次ぐ0.108秒差で2番手タイムを叩き出した。これは王者ルイス・ハミルトン（3番手）、同僚ピエール・ガスリー（4番手）を上回る内容のラップタイムだった。

アルファタウリは決勝レースを想定し、角田＆ガスリーの両方にソフトタイヤではなく、ミディアムタイヤを装着させてQ2に挑んだ。最初のアタックではQ3進出に向けた十分なタイムが出せなかったにもかかわらず、最後のアタックも再びミディアムで臨んだ。ガスリーはQ3に駒を進めた一方、角田は13番手となり、Q3進出を逃している。

結果的にQ2脱落となった角田だったが、2番手でQ1突破を果たした直後、元F1ワールドチャンピオン、デイモン・ヒル氏が自身のSNSで次のようなメッセージを発している。

「私が思うに、これはユウキの場所（セッション）だね。（この後は）どうなるかわからないけれど、もしこのまま行けば成層圏までブッ飛ぶところだよね」

デイモン・ヒル氏と言えば1996年のF1王者であり、故・グラハム・ヒル（1962年、1968年）と父子2代で初のF1チャンプとなったことでも知られる名ドライバー。

開幕前の公式テストでも最終日には全体2番手タイムを叩き出していた角田。テスト段階ではまだ懐疑的な目で見る向きもあったが、予選Q1セッション中にもトップと僅差のタイムを出し、改めて速さを示した。

角田はミディアムタイヤでのQ2アタックがうまくいかず、結果的にQ3進出を逃す結果になった。それでも元王者デイモン・ヒル氏が一目置くほど、予選Q1で見せたルーキーの速さは際立っていたようだ。