元王者ニコ・ロズベルグ氏がガスリーを高く評価「レッドブル再昇格にならなかったのは驚きだった」｜F1

2016年のワールドチャンピオンであるニコ・ロズベルグ氏が、アルファタウリのピエール・ガスリーがレッドブル再昇格とならないことを「意外だった」と述べている。

かつてトロ・ロッソで結果を残したことから、2019年はレッドブルに昇格となったガスリー。だが僚友マックス・フェルスタッペンに比べて思うような結果を残すことができず、シーズン中盤でアレクサンダー・アルボンと入れ替わる形でトロ・ロッソに降格となった。

フランス人ドライバーはトロ・ロッソに戻ると改めて才能を示し、同年のブラジルGPでは2位表彰台に上がった。チーム名がアルファタウリに変わった翌2020年は、イタリアGPでキャリア初優勝を経験。続く2021年は110ポイントを手にして、総合9位でシーズンを終えている。ガスリーは各レースにおいて、時折フェラーリやマクラーレンを上回る速さを見せたこともあり、今一度その才能が評価されている状況だ。

レッドブル首脳陣はガスリーの再昇格を選択せず、ベテランのセルジオ・ペレスを2021年からセカンドドライバーに採用。2022年もペレスがレッドブルのマシンを駆ることとなった。

ロズベルグ氏は「ピエールが見せている才能は本当に素晴らしいものだ。レッドブルに再昇格とならなかったことは、自分にとって意外だったし、驚きでもあった」と『Sky Sports』に対して語っている。

「2021年、ピエールがアルファタウリで示した仕事ぶりは本当に見事だったと思う。もし再びレッドブルに昇格していたらどうなるのか、成功するかどうかはわからない。それでもアルファタウリ残留が正しいのかどうかは疑問符が付くね」

ペレスのレッドブル残留は2021年シーズン途中で決定。ガスリーのアルファタウリ残留も2021年9月上旬時点で発表されている。一方でガスリー本人はレッドブルへの再昇格を望んでいたという心情を各メディアに明かしていた。

レッドブルのマシンはドライビング特性が難しいとの見方があり、ベテランのペレスでさえも2021年型のRB16Bに順応するまで、時間を要した。終盤戦でチームプレーに徹したペレスは結果としてフェルスタッペンの援護射撃で存在感を示し、僚友のドライバーズタイトル獲得に大きく貢献したことは記憶に新しい。

ガスリーはレッドブルで苦労した2019年の実状があるだけに、クリスチャン・ホーナー代表、ヘルムート・マルコ博士などレッドブル首脳陣は、順応しているアルファタウリにガスリーを残したほうが良いという決断に至ったのかもしれない。

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