マグヌッセン「素晴らしい学習意欲…僕らはお互いを上のレベルに引き上げる間柄でありたい」僚友ミック・シューマッハを称賛｜F1

ハースのケビン・マグヌッセンが、F1で2季目を迎えた僚友ミック・シューマッハについて言及している。

2020年シーズン限りでマグヌッセンはハースを去り、翌2021年はF1とは異なるコンペティションへと身を投じることになった。だが2022年3月上旬、ロシアのウクライナ侵攻によってハースはウラルカリ社とのパートナーシップ、及びロシア人ドライバーであるニキータ・マゼピンとの契約を解消すると発表した。

バーレーンのテスト直前になりハースは、2020年にチームを去ったマグヌッセンの復帰を発表。デンマーク人ドライバーは今季挑戦するはずだったシリーズの契約を解除し、2シーズンぶりにF1へと復帰することになった。

ハースは今季、競争力を高めたこともあり、マグヌッセンはF1復帰戦のバーレーンGPでいきなり5位入賞。続くサウジアラビアGPでも9位でフィニッシュを果たし、いきなり2戦連続でポイントを手にしている。

そんなマグヌッセンが、今季パートナーとなったミック・シューマッハについて言及した。マグヌッセンにとっては昨季、シューマッハ＆マゼピンの加入によって押し出される形になった相手だが「ミックはF1で1年の経験しかないけど、とても良いドライバーだ」との見解を示した。『F1』の『Beyond The Grid』ポッドキャストで語っている。

「彼は普段から素晴らしい学習意欲を持ち、あらゆることを吸収しようとしている。チームスタッフとのコミュニケーションを大切にするし、ちょっとした疑問があったらすぐに尋ねるんだよ。それはドライバーとして弱点に見なされる部分もあることだが、ミックの場合は違うんだ。他のドライバーに対してもよく質問をするし、彼はあらゆることを学びたいという姿勢のようなんだ」

1年のブランクを経てハースに出戻りとなったマグヌッセンは、若手のミックをサポートし、チームとしての成長を力添えすると口にしている。

「ミックのことを自分もサポートしていきたいし、彼が大きく成長することができれば、チームにとっても大きなプラスとなる。もちろんミックが僕より速さを示すようになったらそれは良いことだし、僕も彼から学んで、自分のさらなる成長につなげたいね。僕らはお互いを上のレベルに引き上げる間柄でありたい。そうなることを願っているよ」

今季ハースでコンビを組むマグヌッセン、ミック・シューマッハはともに2世ドライバーとして知られている。F1ドライバーとしての経験は7歳年上のマグヌッセンのほうが豊富。そのマグヌッセンはミックの学ぶ姿勢について、模範的なドライバーだと見ているようだ。

第3戦まで2度の入賞を果たし、12ポイントを手にして総合9位のマグヌッセン。一方でミックはまだF1キャリアで入賞をしておらず、ノーポイントの状態が続いている。コンストラクターズ最下位だった昨季とは異なり、ハースは今季中団争いを展開しているだけに、ミック・シューマッハの初ポイント獲得が待たれるところだ。

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