幹部マルコ氏、角田裕毅にさらなる成長を期待「頭はヘルメットをかぶるだけではない…落ち着いて考えるもの」｜F1

レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ氏が角田裕毅について「もっと冷静に考える必要がある」と改善を要求した。マルコ氏はレッドブルの公式メディアである『Speedweek』を通じて、アルファタウリ角田の戦いぶりについて言及している。

角田は今季開幕戦、F1デビューレースとなったバーレーンGPで9位フィニッシュを果たしたことで「角田は将来のワールドチャンピオン候補だ」とまで語り、大絶賛した。だがその後、角田はエミリア・ロマーニャGP、アゼルバイジャンGP、フランスGPでは予選時に不用意な形でクラッシュを喫したことから「生意気なドライビングをする」と、マルコ氏は厳しい論調に変わっていった。

そしてマルコ氏は「頭はヘルメットをかぶるだけではない。落ち着いて考えるためにあるものだ」と独特の表現で角田について見解を示した。

「彼についてはとても期待している。だけど、予選セッションで必要のない時にミスをしてしまうのが懸念だね」

「でもおそらく大丈夫だろう。彼はまだ若いし、日本人ならではのメンタルも持っていて、ここから成長してくれると信じている。まだ時間はあるからね」

その一方で、改めて評価を高めている僚友ピエール・ガスリーについても語っている。フランス人ドライバーの2019年以来となるレッドブル再昇格を推す声も多いが、マルコ氏はあくまでアルファタウリに必要なエースドライバーだと主張した。

「まずはガスリーとは2023年まで契約を残しており、多くのオプションも選択肢にあるという点を明確にしておきたい。そのうえで、彼についてまわる、外からのうわさはナンセンスだ。間違いなくガスリーは素晴らしいシーズンを過ごしているし、その働きぶりが申し分ないことを我々は熟知している」

「ガスリーはチームリーダーとしてとても重要な存在だ。アルファタウリとしてさらなる上のポジション、トップチームを目指すうえで欠かせないドライバーだと認識している」

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