「レッドブルを見せないで…泣いてしまう」ヒュルケンベルグ、レッドブル入り消滅の逸話を明かす｜F1

ドイツ人ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグが「レッドブルを僕に見せないで。泣いてしまうよ」と冗談交じりに発言。2021年はレッドブルのレギュラードライバーになるかもしれなかったというエピソードを明かしている。

2020年はレーシング・ポイント（現アストンマーティン）のセルジオ・ペレス、ランス・ストロールがそれぞれ新型コロナウイルス陽性となったため、ヒュルケンベルグが3レースでスポット参戦した。

今季はアストンマーティンのリザーブ＆テストドライバー契約を結んだドイツ人ドライバーだったが、実はレッドブルのシートに収まる可能性があったと『Ziggo Sport』に語っている。

「実は昨シーズンの後半、レッドブルと接触していたんだ。実際に話し合いの場が持たれていたし、しばらく交渉も行っていた。だけど後半戦にペレスが結果を残して、レースで初優勝（第16戦サクヒールGP）も成し遂げてしまった。それで一気に話は消滅してしまった」

「レッドブルを僕に見せないで。泣いてしまうかもしれない。まあそれは冗談であって、そこまで深刻に考えているわけではないけどね」

結果的にレッドブルは2021年よりペレスを迎え、昨季のセカンドドライバーだったアレクサンダー・アルボンはリザーブへと降格。

そしてヒュルケンベルグは、今季第1戦バーレーンGP終了後の4月8日になってからアストンマーティンのリザーブドライバーになると公表された。

今季は王者メルセデスと同等のポテンシャルを示しているレッドブル。それだけにヒュルケンベルグにとって、昨季終盤戦に見せたペレスの躍進＆自身のレッドブル加入の消滅について、複雑な思いがある模様だ。