角田裕毅「開幕戦に向け自信を持っている」テストで確かな手応え…トスト代表も「今季は成功を手にできる」と期待｜F1

バーレーンプレシーズンテストを終え、アルファタウリの角田裕毅が3日間を振り返っている。

角田はテスト2日目の合計8時間、3日目の後半4時間を受け持ち、合計12時間トラックを周回した。3日目は1:33.002で全体6番手タイムをマークしたが、追加走行を許されているハースのミック・シューマッハが、それを上回るラップタイムを記録したため、角田は結果的に7番手タイムとなった。

本人はポジティブな内容だったとテストの内容を総括している。チーム公式メディアを通じて次のように述べた。

「今週はチーム全体が順調に進歩したと言えると思っています。テストは良い内容でしたし、多くの重要なデータを収集できたことに満足している」

「ただ、C5タイヤでマークしたベストラップには満足していません。もっと良いタイムを出せる状況でもあったし、うまくまとめることができなかった。自分の課題だったり、クルマの改善点はまだまだたくさんありますが、全体としてはテストの成果は良かったと思う」

「自分のマシンを走らせて思ったことは、昨年までに比べてダーティエアが大幅に減ったことです。その点はとてもわかりやすくて、興味深かった」

そして角田は来週の開幕戦、バーレーンGPに照準を定めている。

「来週行われる開幕戦に向け、自信を持っています。昨年とは違いますし、経験もある程度積んだ。チームと一緒にクルマをアップデートすることに、前よりも理解して臨めるようになった」

「自分たちが他のチームに比べてどの位置にいるのか、現時点で正確にはわかりません。それでもバーレーンの本番までに2～3日はすべき仕事がある。引き続きチーム一丸となって、開幕戦に向けて集中していきたい」

アルファタウリのチーム代表、フランツ・トスト氏もテストの内容に手応えを感じたようだ。

「テストが終了し、来週今季最初のレースが行われる。最初はバルセロナでテストを行い、そして今週はここバーレーンでマシンを走らせた。どちらも大きな成果のあったテストだったと言えるよ」

「3日間で371周（2007.852km）という走行を終え、多くの重要なデータを収集することができた。引き続きレーストラック、CFD（計算流体力学）、風洞実験の相互関係を見比べ、ベストなバランスを見つける必要がある。さらなる開発ステップに不可欠なデータを手にすることができた」

「セットアップの理想を探るためにもまだまだやるべきことはたくさんある。それでもチームのエンジニアはいかに事を進めるべきかよく理解しているよ。私たちは強力なパッケージを持っているし、マシンは信頼ができる。そして2人の優れたドライバーがいて、チームは大きな前進を遂げた。きっと今シーズンは成功を手にできると期待しているよ」

バーレーンでのプレシーズンテストを終え、2022シーズンのF1は3月18日～20日のバーレーンGPで開幕を迎える。

果たして昨季総合6位だったアルファタウリは、今シーズンどのポジションを目指せるのか。蓋を開けたら力関係に大きな変化があるのかどうか、間もなくそのベールがはがされることになる。

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