ラッセル「ウィリアムズ時代の苦労が助けになっている」低迷メルセデスで奮闘…昨季までの経験が糧になったと主張｜F1

今季メルセデスのレギュラードライバーとなり、開幕から4レース連続でポイントを手にしているジョージ・ラッセルがここまでの戦いについて語っている。

2014年～2021年にかけてコンストラクターズ8連覇を果たしたメルセデスは、今季ルイス・ハミルトンとジュニアドライバープログラム出身であるラッセルを起用し、新シーズンに挑んだ。

メルセデスの新型W13は、極小サイドポッドなどの新機構を搭載した革新的なマシンながら、バウンシングの問題などに悩まされ、昨季までのようなアドバンテージを見せることができていない。ライバルチームのフェラーリ、レッドブルに比べて苦戦を余儀なくされている。

そんな中でもラッセルは開幕から4位、5位、3位、4位と4戦連続で上位入賞を果たし、49ポイントを稼いでドライバーズランキング4位。これは28ポイントで7位の僚友ハミルトンを大きく上回る成績となる。

ラッセルは「ウィリアムズで戦ってきた経験が、自分にとって大きなプラスになった」と、昨季までの苦戦が糧になったと述べている。オランダ『GPFans』が伝えた。

「今、メルセデスは予選Q1とQ2の突破のために最適なバランスを見つけることがとても重要だ。以前までだったら、メルセデスにとってそれは楽なことだったかもしれないが、今はそこを突き詰めないといけない状況になっている」

「自分にとってみたら、ウィリアムズで戦ったときに多くの苦労を伴ったから、それが多くの部分で助けになった」

僚友ハミルトンはサウジアラビアGP予選でQ1敗退を喫するなど、7度の王者は今季、新レギュレーション下で本領を発揮できずにいる。それでもラッセルは次のように語り、同胞の先輩がここから復活すると口にした。

「ルイスは自分にとっても後押しとなる存在だ。彼はここから力強さを発揮するはずだよ。みんなが信じられないほどにね」

「当面のところはクルマのペースを改善する必要があるのは確かだ。今季、メルセデスは以前のような競争力を示すことができていないかもしれない。それでもここから大きく巻き返せると確信している。きっとランキングボードでも上位に加わることが可能なはずだ」

4戦を終え、コンストラクターズランキングトップは124ポイントのフェラーリで、113ポイントのレッドブルが2位に付けている。メルセデスは77ポイントの総合3位で、今季は2強を追いかける立ち位置となっている。

メルセデスのW13は、アップデート及びマシンの修正で今後速さを取り戻し、優勝を争う位置に戻れるのか。ラッセルのさらなる躍進はもちろんのこと、元王者ハミルトンの奮起もメルセデス復活に欠かせない要素となる。

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