昨季限りでアルファタウリ退団のクビアト、アルピーヌのリザーブドライバーに就任｜F1

アルピーヌは2021シーズンに向け、新型マシンA521をイギリスのエンストーンで現地時間2日発表した。このお披露目イベントにおいて、リザーブドライバーとしてロシア人ドライバーのダニール・クビアトと契約を結んだことを明らかにしている。

今回発表された2021年型のA521は、昨季までの前身であるルノーの2020年型RS20を踏襲したもので、カラーリングはフランス伝統のアルピーヌらしく、トリコロールのイメージカラーへと一新された。

レギュラードライバーはフェルナンド・アロンソ、エステバン・オコンのラインナップとなることが確定していた。そしてリザーブドライバーとして、昨季限りでアルファタウリを去ったクビアトを迎え入れたと同イベントで初めて公になった。

1994年生まれ、現在26歳のクビアトは2014年にトロ・ロッソからF1デビュー。2015年からレッドブルへと昇格するも、2016年の第5戦スペインGP以降、マックス・フェルスタッペンと入れ替わる形でトロ・ロッソに降格となった。

2017年限りでトロ・ロッソを退団し、2018年はフェラーリのテストドライバーを経験。その後2019年にトロ・ロッソへと復帰を果たし、2020年はチーム名がアルファタウリへと変わった初年度で32ポイントを獲得してドライバーズランキング14位でシーズンを終えた。

だがクビアトは2021年、アルファタウリとの契約更新はならず、F2から昇格してきた角田裕毅にレギュラーシートを奪われる形となっていた。

クビアトはアルピーヌとリザーブドライバー契約を結んだことについて、アルピーヌの公式メディアを通じ「アルピーヌのファミリーに加わることができて、とても光栄に思っている。このチームは直近1年間でとても素晴らしい結果を手にした。開発も順調に進んでいるし、僕はその力添えがしたいんだ。自分の経験をフルに活用して、チームをうまく良い軌道に乗せたいと思っている。A521やこれからの開発にも役立ちたい」と意気込みを示している。

アルピーヌのCEO、ローラン・ロッシ氏も「アルピーヌとしてF1初年度を迎えるにあたり、リザーブにも才能あるドライバーがいることを嬉しく思う。キャリアを通じて、ダニールは素晴らしい速さを示してきたからね」とロシア人ドライバーに期待を寄せた。