レッドブルのマルコ氏「メルセデスとのギャップを埋めることができたはず」タイトル奪還に意欲｜F1

レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ氏が2021シーズンの開幕を前に、打倒メルセデスに意欲を示している。

マルコ氏はスイス『SPEEDWEEK』のインタビューを通じて「メルセデスとのギャップを埋めることができたはずだ」と発言。2013シーズン以来の王座奪還に照準を定めた。

「今季、最初のレースは我々レッドブルがどれだけメルセデスに近づいたかを示すものとなるだろう。成功を収めるため、チーム全体がハードワークしてきた。ホンダとともに、とても意味合いの大きいプログラムに取り組んできたからね」

王者メルセデスだけでなく、警戒すべき相手としてマルコ氏は次のような見解を示した。

「やはり（セバスチャン）ベッテルは新たなチーム（アストンマーティン）でどうなるか興味深いね。彼はチームからのサポートがあれば結果を残せるドライバーだ。ここ2～3年はそうではなかったように思える。実際、私たちが見ていた時のようなベッテルではなかったからね」

「F1に戻ってきた（フェルナンド）アロンソも並外れた才能を持っている。野心的だし、集中力も素晴らしい。アルピーヌとの組み合わせは注目に値すると思う」

そしてハースからF1デビューとなるミック・シューマッハ、ニキータ・マゼピンの2人については、初年度から苦戦は避けられないと分析した。

「ミックにとっては厳しいデビューシーズンとなるだろうね。まず、ポイントを手にすることさえも難しいはずだ。それから、彼にとって頼りになるとは思えないチームメート（マゼピン）の存在もある。まず楽な展開になることはないだろう」

かつて2010年～2013年にかけて、コンストラクターズ4連覇を果たしたレッドブル。F1界は2014年以降、メルセデスが圧倒的な力を示している状況だが、間もなく開幕となる2021シーズン、レッドブルは8季ぶりのタイトル奪還となるのだろうか。

レッドブルの2021年型マシン、RB16Bは果たして十分なポテンシャルを備えているのか。そしてマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスの奮闘ぶりも期待されるところだ。