イギリスGPでクラッシュ、フェルスタッペンのマシンは約2億円の損失…ホーナー代表は賠償請求を示唆｜F1

F1第10戦イギリスGPで、クラッシュとなったマックス・フェルスタッペンのマシンは、約2億円の損害となるようだ。

イギリスGP決勝ではオープニングラップのターン9でマックス・フェルスタッペンの右リアタイヤとルイス・ハミルトンの左フロントタイヤが接触。アウト側のフェルスタッペンは右リア破損により、そのままコースアウトとなった。

タイヤバリアに衝突したフェルスタッペンは51Gもの衝撃を受けたともデータ上で明らかになっている。一方で接触したハミルトンはそのままレースラインに留まり、後に10秒のタイム加算ペナルティを消化したうえで、シャルル・ルクレールを逆転し今季4勝目をマークしている。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はチームの公式メディアを通じて「マシンはおよそ180万ドル（約2億円）ほどの損失となるだろう。今季の予算は上限が設定されており、年間1億4500万ドル（約160億円）だ。チーム運営にも大きな影響がある」との見解を示し、損害賠償請求も辞さない構えを見せた。

「我々はより速いレースカーを所持している。実際にイギリスGPのスプリント予選レースでは、メルセデスを打ち負かすことができた。これはパワーユニットサプライヤーのホンダが途方もない努力をしてきた成果だ。それが、7度の王者とのギャップを埋めることを可能にしている」

そしてハミルトンに科された10秒のタイム加算ペナルティについては次のように語った。

「明らかに軽いペナルティだったと感じているし、それを隠すつもりもない。重大なインシデントだったにも関わらず、明らかに甘い処罰内容だった。我々はあらゆるデータを用いてこのケースをレビューしている。それは現在も何が適正なのか、検証し続けているよ。すべてのオプションを検討しているし、あらゆることが選択肢になる」

イギリスGPのスチュワード裁定に不満を示しつつ、第11戦ハンガリーGPでの巻き返しに意欲を示した。

「ハンガリーはレッドブルにとって、これまでとは異なる挑戦になるだろう。チャンピオンシップでのリードをキープするためにできる限りのことをしたい」

「マックスはシルバーストンで残念な結末となったが、それとは別にして彼を軌道に乗せたいと思っている。そしてあの出来事を今シーズンの戦いにおいて、大きなモチベーションに変換して戦うつもりだ」

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