角田裕毅が次戦マイアミGPでの2戦連続入賞に意欲「クルマの出来はいい。続けていくことでポイントにつなげたい」｜F1

アルファタウリの角田裕毅が、第4戦エミリア・ロマーニャGPで得た手応えを噛み締めつつ、次戦のマイアミGPに向けて照準を定めた。

第4戦エミリア・ロマーニャGPは、舞台がイモラということもあり、近郊のファエンツァを本拠地とするアルファタウリにとってホームグランプリとなった。角田は自宅から30分ほどで通えるイモラでレースに挑んだが、金曜の予選ではチーム戦略のミスもありQ1敗退となった。

だが土曜のスプリントレースでは16番グリッドから4つポジションを上げ、12位となった。日曜の決勝では抜群のタイヤマネージメントと安定した周回ラップを見せ、終盤にはケビン・マグヌッセン、セバスチャン・ベッテルを抜いて7位のポジションを獲得。今季2度目の入賞により、今季の獲得ポイントを10に伸ばしている。

角田はエミリア・ロマーニャGPについて「とてもいいバトルができた」と振り返っている。『DAZN』に対して語った。

「レース前半は特に路面状況がすごく難しかった。そのため、コースアウトしないように集中していました。マシンのパフォーマンスは明らかに今回良くなっていたので、思い切り攻めてもコース上にとどまることができた」

「第2スティント以降は好調なまま最後までプッシュできたし、良いオーバーテイクができて7位のポジションをつかみ取ることができた。特に終盤、ベッテルとマグヌッセンに対するオーバーテイクはどちらもすごく満足している。マシンを信頼した結果だし、どちらも思い切って攻めることができたし、一発で抜くことができた」

「他のマシンの後ろについて走る時間が長いとタイヤを消耗してしまうので。あまり時間をかけずに一度で抜き去ることができたのはとても良かった。おかげで決勝はその後もプッシュし続けることができた。その点がとてもポジティブでした」

「イモラは自分がF1マシンで最も周回したトラックですし、そのぶん他のコースに比べて自信を持ってレースウィークに臨むことができた」

「それに今回は3日間の全セッションでチームメート（ピエール・ガスリー）を上回ることができた。これは2021年のアブダビGP以来の事となる。それもあって、自分にとっては良いステップになった」

そして角田は次戦、初開催となるマイアミGPに向けて照準を定めた。

「次のマイアミでは自分としてもそうですが、すべてのドライバーが初めてのトラックになるので、まったく予想できない展開になると思う」

「クルマの出来も良かったですし、このまま続けていくことでポイントにつながるんじゃないかと期待しています。自分としても（予選）Q3まで行きたいですし、まだまだいろんな学びがある。少しずつステップアップしていって、ポイントを目指して頑張ります」

第4戦は予選でQ1敗退となったものの、ポテンシャルを示してスプリントレース、決勝と土日の公式セッションで巻き返した角田。この勢いを保ち、初開催のマイアミでは2戦連続入賞を果たすことができるのだろうか。

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