角田裕毅「完璧とはいかなかったが悪くない位置」アゼルバイジャンGPで今季最高の8番グリッド獲得…今季4度目の入賞に照準｜F1

2022年F1第8戦アゼルバイジャンGPの予選を終え、アルファタウリの角田裕毅が土曜日の予選セッションを振り返っている。

高速特性の際立つ現地バクーで、アルファタウリ勢はFP1から速さのあるところを見せていた。そして迎えた予選Q1では、ランス・ストロールがバリア接触後にピットへと入らず、ターン2でクラッシュしたため赤旗を誘発。残り2分30秒という段階から角田は7番手タイムをマークし、Q2進出を決めた。

続くQ2で角田は、残り1分となったターン1でオーバーラン。これで角田はラストアタックに出られなかったが、後続のタイム更新が少なかったことから、10番手でQ3進出を果たしている。Q3で角田は8番グリッドを獲得。スリップストリームを有効活用できる状況ではなかったが、P6のピエール・ガスリーとともにしっかりトップ8に入った。上位8台はフェラーリ、レッドブル、メルセデス、アルファタウリの4チームが占める結果となっている。

角田は予選終了後「たくさんのことがあり完璧とはいかなかったですが、明日に向けて悪くない位置」とチーム公式メディア、及び自らのSNSを通して述べている。

「Q3に進めたのは少しラッキーな部分もありました。ユーズドタイヤで走ったことを考えると、良いラップだったと思いますし、今日のパフォーマンスに満足しています」

「チームのみんなが素晴らしい仕事をしたと思うし、アルファタウリの全員に心から感謝したい。 このパフォーマンスを明日につなげ、ピエールと2台そろってポイント圏内でのフィニッシュを目指したい」

6番グリッドを獲得した僚友ガスリーも次のように述べ、相性の良いバクーでの躍進に意気込んでいる。

「今シーズン最高の予選だったと言える結果だし、チームにとってこれ以上のことは期待できなかったんじゃないかと思っている。ユウキと2台ともトップ10に入れたことは素晴らしいこと」

「チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、マシンも好調だった。僕らにとって本当にパワフルな予選になったね。ここ、バクーでは何が起こってもおかしくないし、あらゆることが可能になる。去年、ここでは表彰台も獲得しているからね」

「このコースはミスがそのまま致命傷になり、普段からレッドフラッグが多いトラックでもある。なので、前線で起こっていることを利用できる好位置からのスタートだと思う。他のチームはハードタイヤのセットが複数あるけど、僕らは1セットしかない。その点も含めチーム戦略をどうすべきかしっかり練って決勝で良い結果を残したい」

アルファタウリの車両責任者、ギヨーム・デソトー氏も「中団争いはとてもタイトで、Q3では予選がいかに厳しいものになるのか懸念だった。それでも2台そろってQ3に進むことができた」と語り、P6とP8の予選結果を喜んだ。

「予選ではチャンスを最大限生かすため、5セットのソフトタイヤを使用した。Q1は終盤にレッドフラッグが出たけどそれをうまくマネージメントしてタイムを出せたし、Q2ではユウキにミスがあったものの、ピエールとともにそろってQ3へと進出した」

「Q3では中団争いのライバルに競り勝つことができた。とても良いグリッドを獲得できたことは本当に素晴らしい。決勝では最大限のポイントを手にできるよう、あらゆる戦略を検討したい」

昨季のバクーでは、終盤に入ってマックス・フェルスタッペンがタイヤバーストでリタイアとなり、スタンディングスタートでのレース再開となった。ターン1でルイス・ハミルトンがオーバーランしたことにより、ガスリーは3位に浮上。一方で角田は5位にポジションを上げたものの、ランド・ノリスとフェルナンド・アロンソに抜かれ、7位に順位を落としてのフィニッシュチェッカーとなった。それでもアルファタウリにとっては3位＆7位を獲得した相性の良い公道コースでもある。

果たしてアルファタウリは昨季に続いて、ダブル入賞を果たせるのだろうか。角田にとっても、2年目の今季はポジションを落とすことなくチャンスを生かし、昨季の7位よりも上の位置でレースを終えたいところだ。

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