フェルスタッペン「ロングランはいいペース…競争力はあると思う」アブダビGP金曜セッションを回顧、土曜の予選に照準｜F1

2021年のF1最終戦、第22戦アブダビGPのフリー走行2回目終了後、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが金曜のセッションを回顧した。

昨季は最終の第17戦アブダビGPを制しているフェルスタッペン。だが今季はヤス・マリーナ・サーキットがレイアウト変更となり、複数のコーナーが統合され、ターン数は21から16に減少した。コースはストップ＆ゴーの要素が減り、高速特性の強いコースへと生まれ変わっている。

新トラックについてオランダ人ドライバーは「改修された新たなコースレイアウトはとても気に入っている。特に最終セクターにある高速コーナーは良いね。とても楽しめた」と述べた。

FP1では全体ベストタイムをマークしたものの、FP2では全体4番手。だがFP2ではショートアタックではなく、決勝を見据えたミディアムタイヤでのロングランを行い、十分なペースで周回を重ねた。

「実はFP1とFP2の間にセッティングをいくつか変更したんだ。どれもポジティブな方向に事が進んでいると思うね」

「まだいろいろ学びながら解析をしている段階だけど、ショートランはペースが少し足りず、思い通りにはならなかった。でもロングランはいいペースで周回ができたし、マシンの競争力はあると思っている。明日はすべてをうまくまとめ、いい予選にしたいね」

レッドブルの僚友セルジオ・ペレスは「改修によってどれだけコースが改善されたのか、個人的にはよく分からなかった。確かに走ってみて楽しいトラックではあると思う。でも、レースの面でどう変わったのか、まだ少し不透明だと言わざるを得ないね」とコースレイアウト変更が追い風になるかどうか、懐疑的な見方をしている。

「金曜のセッションを終え、レッドブルとして改善すべきことがまだいくつかある。チーム内では2台全く違ったセットアップで走行したこともあり、お互いのデータを持ち寄って分析し、予選に向けてベストなセッティングを見つけたい。FP3でもより多くのデータを収集して予選へ弾みを付けたいね」

第22戦アブダビGPを残し、今季のドライバーズタイトルを争うフェルスタッペンとルイス・ハミルトンは369.5の同一ポイントで並び、今季ラストレースで年間王者を決することとなった。

ホンダF1活動の最終レースでもあるアブダビGPで、フェルスタッペンは初のドライバーズタイトル獲得となるのか。同僚ペレスの援護射撃にも期待されるが、まずは土曜日の公式予選でメルセデス勢よりも前のグリッド位置を確保したいところだ。

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