フェルスタッペン「勝つためにすべてを捧げる…最善の方法でシーズンを終えたい」最終戦アブダビGPでの初戴冠に意欲｜F1

2021年の最終戦、第22戦アブダビGPを前に、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがコメントを発している。

昨季2020年は最終の第17戦、アブダビGPで勝利を収めたフェルスタッペン。前年Vのコースへ戻ってきたことについて「アブダビに戻ってくることができて嬉しいよ。昨年は勝利の追い風になったいくつかの要素があったため、去年の結果から今季を楽観視するつもりはない。それと、ここ数戦は少しペースが足りなかったけど、今週末はそうならないことを願っているよ」とチームの公式メディアを通じて語った。

アブダビGPのコース、ヤス・マリーナ・サーキットは昨季までのレイアウトから調整され、ターン数は21から16に減少。シケインや複数のコーナーが統合されたことから、ストップ＆ゴーの要素が薄まり、高速特性が強まっている。

フェルスタッペンは「トラックにはいくつかの変更が加えられ、なかなかの高速コースになったね。それがマシンのセットアップにどのような影響を与えるのか、じっくり見る必要がある。とても興味深いことだよ。まず良いポジションで予選を終えることが何よりも重要だ」と述べている。

ドライバーズランキングでフェルスタッペンは369.5ポイント、2位ルイス・ハミルトンと同点で最終レースを迎えることになった。アブダビGPでは、より上の順位でゴールしたほうがワールドチャンピオンという分かりやすい構図となっている。

「今シーズンは多くの勝利、そしていくつもの素晴らしい瞬間があった。いつものシーズンに比べて僕らレッドブルははるかに競争力を備えていたと思う。チームとして、僕らがここまでやってきた功績を非常に嬉しく、誇りに思っている」

フェルスタッペンは「競った状態で最終レースを迎え、チーム一丸となってこのチャンピオンシップに勝つためすべてを捧げるつもりだ。とてもエキサイティングなレースになることは間違いないと思う。可能な限り最善の方法でシーズンを終えたい」と発言。最終戦でのドライバーズタイトル初戴冠に意欲を示した。

369.5ポイントで並んでいる状態ながら、フェルスタッペンは今季9勝、ハミルトンが8勝であることから、両者入賞圏外及びリタイアでアブダビGPを終えた場合、優勝回数の関係でフェルスタッペンが年間1位となる。

フェルスタッペンvsハミルトンの戦いがクリーンなレースで終わるのか、それとも遺恨の残る決着となるのかは現時点で不明瞭だが、アブダビGP決勝は近年のF1では例がないほど白熱、かつ見逃せないレースになることは間違いなさそうだ。

また、ホンダF1活動ラストイヤーの最終戦で、レッドブル・ホンダのドライバーとしてドライバーズタイトル戴冠を果たすことができるのか、オランダ人ドライバーに懸かる期待は、日本のホンダF1ファンにとっても限りなく大きなものとなる。

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