2位ベッテル、燃料が規定量に足りずまさかの失格！ハミルトン以下順位繰り上がり、角田裕毅は自己最高位の6位…ハンガリーGP｜F1

2021年のF1第11戦、ハンガリーGPレース終了後、2番手フィニッシュで表彰台に上がったセバスチャン・ベッテルが、規定量の燃料サンプルが採取できないという事態となり、規定により失格に。これにより、3番手フィニッシュのルイス・ハミルトン以下の順位繰り上がりとなった。

アルファタウリの角田裕毅はこれにより6位となり、アゼルバイジャンGPの決勝7位を超えて自己最高位でのフィニッシュとなる。

レースでは序盤から多重クラッシュが相次ぎ、赤旗中断へと突入。インターミディエイトから中断明け直後に各マシンがミディアムタイヤへと履き替え、トップはエステバン・オコン、2番手セバスチャン・ベッテルで両者が最後までトップ争いを展開し、そのままの順番でフィニッシュ。レース後、ベッテルのマシンは燃料切れとなりコース上にマシンを停めたうえで表彰式に参加。だが結果として規定量の燃料サンプルを採取できず、ベッテルは失格となった。

スチュワード裁定の発表によると、ベッテルのマシンから採取できた燃料は0.3リットルほど。規定では「1リットルの燃料サンプルをいつでもマシンから採取できるようにしておく必要がある」という条項があり、抵触したとして失格となった。

アストンマーティン側はこの裁定を不服としてFIA（国際自動車連盟）に控訴しているが、規定違反の失格が取り消されるかどうかは現時点で不明瞭だ。

また、同レースのオープニングラップではバルテリ・ボッタス、ランス・ストロールがそれぞれ他車を巻き込む多重クラッシュを誘発した。そのため、両者には次戦ベルギーGPでの5グリッド降格ペナルティが科されている。

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