「レッドブルのホーム」ガスリーが第10戦イギリスGPに照準…2023年残留表明の意図も明かす「素晴らしいシーズンになると確信している」｜F1

アルファタウリのピエール・ガスリーが、2022年第10戦イギリスGPに向けて、意欲を示している。

フランス人ドライバーは「今週末のシルバーストンは自分がよく知るサーキットだ。なんとしても結果を残したい」とチームの公式メディアを通じて述べている。

「高速特性が強く、いくつかのセクション、とりわけマゴットとベケット（ターン11～14）にかけて、マシンから信じられないほどのフィーリングを得ることができるんだ」

一方でガスリーは「ただ、自分たちのマシン評価するとなると、正直なところは空力の面でパフォーマンスが不足している。アルファタウリはこの週末、簡単にはいかないかもしれない。多くのことに対処したうえで、最適な状態を探っていきたい」と発言。現時点でアルファタウリのAT03は上位チームに比べて競争力が劣ることを認めている。

そして、新たなアップデート投入についての期待も口にしている。

「間もなく投入となるであろういくつかのアップグレードを待つ間、僕らは現行のパッケージを最大限に活用するつもりだ。それまでにできる限りのことをして向上を目指したい」

「たとえシルバーストンで僕らにとってトリッキーな展開になるとしても、しっかりとチャンスをつかむ準備を進めなければならない。レッドブル・レーシングにとってイギリスはホームレースでもあるからね。その意味では、レッドブルグループのエアロ部門と風洞施設は近く（ミルトンキーンズ）にあるし、良い形でレースを終えたい」

レッドブルは5月31日、セルジオ・ペレスとの契約を2024年まで延長したと公表した。この結果により、レッドブル再昇格が目標だと公言していたガスリーは、レッドブルへの道が当面のところ遮断される形に。

去就が注目されていたガスリーは6月24日、来季もアルファタウリに残留することを正式発表。すでに契約は2023年まで交わしていたこともあり、現行契約の満了まで残ることを改めて表明している。

本人はイギリスGPを前に、改めて残留発表の喜びを語っている。

「自分としては、シルバーストンの週末をさまざまな意味で楽しみにしている。まずは残留確定により、ここから18カ月先まで戦うことができると決まったあとだからだ」

「今後すべきことが早々に定まったこともあり、来季に向けたクルマの作り方や開発について、戦略を立てながらじっくりと力を注ぐことができる。うまくいくことはすでにわかっているし、今季後半戦はここから競争力を高めることで、来季は素晴らしいシーズンになると確信しているんだ」

ガスリーは中堅の一角であるアルファタウリですでにF1優勝を経験し、上位チームに匹敵する速さをトラック上で示していることもあり、他チームが引き抜きを狙っていたともうわさされている。

だが本人はアルファタウリが来季さらにパワーアップするはずだと確信したうえでのチーム残留を決意した模様だ。アルファタウリ側もガスリーの引き抜きを防ぐ目的もあり、改めて相互契約の履行を宣言する形になっている。

今季は9レースを終えてアルファタウリは27ポイントのコンストラクターズ7位と、昨季に比べて苦戦を余儀なくされている。そんな中でガスリーと角田裕毅の2人は、ここから結果を残していけるのだろうか。ガスリーが待ち望んでいると語ったアップデートで競争力を高めることが可能なのか、今後の上積みにも期待したい。

関連記事

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは？
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは？