角田裕毅「シルバーストンでの失望を補いたい」第11戦オーストリアGPでの巻き返しに意欲…チームとは「話し合って前進している」｜F1

アルファタウリの角田裕毅が、2022年第11戦オーストリアGPに向けて意欲を示した。

前戦のイギリスGPではスタート直後のターン1でジョージ・ラッセルとチョウ・グァンユが大クラッシュとなり、2台そろって姿を消した。その後、赤旗明け再スタートで11番グリッドからスタートした角田は、一時は8番手までポジションを押し上げた。だが前を走行する僚友ピエール・ガスリーとの競り合いになり、角田はガスリーと接触。アルファタウリは同士討ちによって2台ともポジションを下げ、ガスリーは後にリタイアを余儀なくされた。角田も完走こそしたものの、不安定なマシンバランスにより14台中14位フィニッシュが精一杯だった。

角田はイギリスGPの反省を踏まえて「チームのみんなとしっかり話し合い、今は前進している」と巻き返しを誓っている。チーム公式メディアがその言葉を伝えた。

「シルバーストンのレースは本当に不本意な結果となりました。それから間もなくして次のレースに臨めることを嬉しく思っている」

「前の週末で良かったことと言えば、金曜日に苦しい状況が予見されながらも、ウェットに変わったことで土曜日はうまく事が進んだという点でした。決勝のスタート後には多重クラッシュがあって何もできず、再スタート後にはピエールとの接触を引き起こしてしまった」

次戦オーストリアGPはレッドブルのお膝元でもある。角田は「シルバーストンでの失望を補うことに集中したい」と巻き返しを誓っている。

「昨季のオーストリアでは予選Q3にも進出し、10位でポイントも手にした（第8戦シュタイアーマルクGP）。さらに遡ると、F2時代にはこのトラックで2位フィニッシュを果たしている。とても短く、1分ちょっとしかないコースではありますが、ある程度のポテンシャルがあると見ています。去年ここで示したパフォーマンスからして、かなり競争力はあるはず」

昨季は第8戦シュタイアーマルクGP、第9戦オーストリアGPと2戦連続で開催となったレッドブルリンク。角田は第8戦で10位フィニッシュとなり、第9戦は上位争いのチャンスを展開しながら、2度のピットインでは2度とも白線をまたいだとして、2度の5秒ペナルティを加算されての12位完走となった。

そして今季のオーストリアGPでは、スプリントレースがあることから、金曜のFP1を終えてすぐさま公式予選を迎える。そのため早々にマシンのセットアップを決める必要がある。

昨季は2度レッドブルリンクでレースに挑んだこともあり、しっかり経験を積んだうえで2年目のオーストリアGPに臨めるという点は、角田にとってポジティブな要素と言える。

前レース、イギリスでの失敗もあり、角田にとっては何としてもオーストリアGPで結果を示したいところだ。

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